セッション情報 パネルディスカッション7

消化器専門医へのキャリアパス 基調講演

タイトル

PD7-1 日本消化器病学会専門医カリキュラムの改訂に向けて

演者 滝川一(帝京大学内科)
共同演者
抄録 消化器病専門医は種々の消化器疾患の診断治療のみに留まらず患者ケア全体にわたる幅広い知識と技術が必要とされる.しかしながら現状の消化器病専門医研修カリキュラムは研修項目の羅列でありカリキュラム実施に際してのガイドラインが不足している.また現在米国の専門医教育のコアを構成する患者とのコミュニケーションスキルチーム医療の考え方等が抜けており知識やスキル偏重型で世界の研修カリキュラムの動向から遅れている.日本専門医制評価・認定機構からも倫理問題や医療安全への取り組みを専門医教育に取り入れるよう要請されている.消化器癌が増加している現状から消化器病専門医の癌治療に果たす役割も期待されている.これらの諸問題を解決しつつ研修カリキュラムの改訂を行うため2011年8月にカリキュラム改訂のワーキンググループを立ち上げ総:論(EBM統計腫瘍を含む)上部消化管下部消化管肝臓胆膵の5つのグループ毎に素案を作成中である.今後パブリックコメントを求めるとともに2012年の本学会大会のワークショップで中間発表の予定である.この新カリキュラムが完成の折にはより良い消化器病専門医を育成するためにこれに基づいて各認定施設および関連施設で新たに独創的で効率的な消化器病専門医研修システムの構築とその実行を行って頂きたい.
索引用語