セッション情報 パネルディスカッション7

消化器専門医へのキャリアパス

タイトル

PD7-2 消化器専門医へのキャリアパス―臨床研修病院指導医の立場から―

演者 鵜飼克明(国立病院機構仙台医療センター消化器科)
共同演者 岩渕正広(国立病院機構仙台医療センター消化器科), 田所慶一(国立病院機構仙台医療センター消化器科)
抄録 【目的】平成16年度からの新臨床研修制度により臨床研修のキャリアバスは変貌を遂げることとなった.すなわち従来では卒後研修の場は大学病院が主流であったが現在では臨床研修病院での研修が半数を超えることになった.この制度変更は後期研修にも影響し専門医へのキャリアパスにも影響を及ぼしつつある.そこで臨床研修病院の立場から専門医へのキャリアパスを検討した.【対象1当センター(病床数は698床の基幹型臨床研修病院)における平成16年以降の初期研修医総数は132名である.うち初期研修修了後の進路が確定した87名(自治医科大学卒業生を除く)を対象とした【結果lI)初期研修医の進路:初期研修修了後引き続き当センターで後期研修を行ったのが43名(49.4%)大学入局者が32名(36.8%)他研修病院での後期研修が12名(13.8%)であった.初期研修修了者のうちで消化器内科医を一指したのは9名(1α3%)であった.この9名は全て当センターで引き続き後期研修を行っている.2)後期研修医の進賂:当センターで後期研修を行ったのは他施設からの転入者2名を含め計11名である.後期研修が修了した後当センターに残留したのが4名大学入局したのは3名(42.9%)であった.3)後期研修プログラム:各種専門医の取得を念頭にプログラムを構築している.本学会専門医取得には認定内科医であること3年以上の消化器臨床研修4年間以上の会員心計が必要とされる.これらの要件を満たすには臼後6年以上要し3年間の後期研修中の取得は不可能である.このことも考慮し後期研修の目標は専門医としての標準的な臨床能力を身につけることとしている.【結語】1).初期研修終了者の約半数が引き続き当センターで後期研修を行った.2)そのうち消化器内科医を志望したのは10.3%で全て当センターで後期研修を行った.3)後期研修修了後t大学入局をしたのは42.9%であった.4)消化器病専門医取得には複数施設問で連続した研修を行うことが必要と考える.
索引用語