セッション情報 パネルディスカッション7

消化器専門医へのキャリアパス

タイトル

PD7-3 地域一般病院勤務を組み込んだ消化器専門医研修

演者
共同演者
抄録 【目的】過疎地域では消化器専門医確保が困難な施設が増加している.大学病院での研修.に加え地域病院における医師確保と同時に消化器専門医を地域で育成するモデルの妥当性につき研修医の立場から検証した.【方法】著者は初期研修2年終了後岩手県の県立病院で1年勤務その後大学病院での消化器専門医研修を3年実施後絵事7年目で現病院に消化器内科医として2年間の予定で派遭され現在2年目(急流8年目)を迎えている.消化器内科のスタッフは2名で著者が上級医である.技術的には派遣前までに上部・下部内視鏡検査及び止血・内視鏡素心膜切除術ERCP(切石、ステント留置)食道・胃腫瘍の粘膜下層剥離術ダブルバルーン内視鏡を独力または指導医監督下に完遂可能なレベルに到達していた.【成績1地域一般病院で経験する消化器疾患の大部分に対応可能であったまたより高次医療が必要な疾患については地元の大学病院と連携することで適切な対処が可能であった.病院内の消化器外科の全面的なバックアップ体制があること週1回地元医大からの専門医師派遣があtl問題症例の相談や困難例の処置を協同して行えること近隣の医療機関で緊急内視鏡検査の輪番制がなされていることなどの条件が整っており比較的経験年数の浅い専門医でも即戦力として地域医療に貢献できるだけでなく研修としても多くの成果が得られるものと考えられた.なお今田消化器病専門医試験に合格した.【結論】経験年数の浅い消化器専門医でも派遣前に研修病院で十分置専門研修を行うこと派遣先病院で職場環境を整えることにより消化器専門スタッフの少ない病院での消化器専門診療は十分可能である.地域一般病院勤務を組み込んだ消化器専門医研修は過疎地の消化器専門医確保にも有効である可能性が考えられた.
索引用語