セッション情報 パネルディスカッション7

消化器専門医へのキャリアパス

タイトル

PD7-5 当院での内視鏡的粘膜下層剥離術に対する教育システムの現況

演者 小嶋融一(大阪医科大学第二内科)
共同演者 梅垣英次(大阪医科大学第二内科), 樋口和秀(大阪医科大学第二内科)
抄録 【目的】消化管悪性腫瘍に対する内視鏡診断/治療の発展には目を見張るものがある.施設では2002年より内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を導入し計1000症例以上のESDを施行している卒:後6年目であ.り研修を受ける立場から.1年間で経験した約50例の胃ESDを通じて施設のESD研修について報告する【方法】ESD実技の前にESDライブやハンズオンセミナーに参加しESDの介助及びESD直後と翌日の予防的止血処置摘出標本の実体顕微鏡観察と切り出しを担当する.次にESDの実技を開始するが前庭部のガイドライン病変から担当する.病変に対するストラテジーと切除時間を設定:し設定時間の中でESDの基本手技を習得し適宜途中で指導医と交代することで施設としてのESDレベルを下げないよう配慮されている前庭部病変を完遂できるようになれば胃体下部から上部へ小轡から大畑へと難度の高い病変を担当する.線維化のある病変に対して先端径デバイスも使用出来るようにIT k11漉に馴れた頃より先端径デバイスも適宜選択できるようトレーニングする.【結果】1)自験例の検討では.対象病変はL領域からM領域U領域へと変化した.症例数を重ねUL(+)症例にも対応したが切除率完遂率は低下せずfiush knifeの使用などデバイスの選択が可能となることも一因と考えられた.一年間の治療成績は完全切除率完遂率ともに95.9%であった.2)施設としてESDの治療成績が安定したのは症例数が200症例を越えた時期であるが自身の研修では約50例で同様の成績を示し施設のESD導入初期に比べ優れたラーニングカーブが得られた.【結論】施設では1年間で胃ESDの基本(1内視鏡診断からESD手技標本の取り扱いなど)を一・通り研修できるシステムを導入し施設のESD導入初期のラーニングカーブに比しより効率的なトレーニングが得られた.
索引用語