セッション情報 ワークショップ3

大腸鋸歯状病変の診断癌化ポテンシャルをめぐって

タイトル

W3-7 10mm以上の大腸Large Hyperplastic Polypに対する臨床病理学的検討

演者
共同演者
抄録 【背景1過形成性ポリープ(Hyperplatic Polyp:HP)1ま加齢とともに増加し左側結腸または直腸に好発すると言われている.現在まで報告されているadenocarcinoma in HP fr例ではほとんどの症例が右側結腸に存在するLarge HP:LHP(≧10mm)を発生母地としていることから我々はLHPを積極的に切除してきた.【目的】当院でのLHPにおける臨床的及び病理学的特徴を明らかにすること.【対象・方法】当院で2007年4月から2011年3月までに内視鏡的に切除されたLHP 57症例の臨床病理を遡及的に検討した.【結果1性別:男22女35年齢:65歳(15-84)大きさ=12.6cm(10-40)であった病理所見(主組織型:全体(左側:右側))は且P:26(6:20)SSA/P:21(2:19)TSA l:O TubUlar/TubulovMous adenoma:9(6:3)であったmixed lesionは3例あ.り}PまたはSSA/PとadenDmaの共存(HP+TA:2例 SSA/P+TASA:1例)で全て左側結腸に存在していた.内視鏡でSSA/PとHPの鑑別するには開大H型piし粘液付着右側に存在の所見がSSA/Pの拾いあげに有用である可能性があるが有意差を認めなかった.癌を合併したのは1例で上行結腸12mmのSSA/Pから直接発生したものでade-nomaの成分を含まなかったまた対象外の病変であるが6皿mで癌化した上行結腸SSA/Pの症例も経験した.【結語1当院で切除したLHPは右側に多く44%がSSA/Pであった.【考察】内視鏡におけるHPとSSA/Pの確実な鑑別は現状では難しくSSA/Pを含めたHPの実際の内視鏡治療のストラテジーとしては誰にでもわかり易い1「場所とサイズ」で規定するのがよいと考えている.具体的に.は左側の10mm以上及び右側の6mm以上の病変を治療対象とする指針を提唱したい.
索引用語