セッション情報 ワークショップ5

生活習慣と肝・胆・膵疾患

タイトル

W5-1 非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に関わる生活習慣リスク因子の解析

演者 三宅映己(愛媛大学先端病態制御内科学)
共同演者 徳本良雄(愛媛大学先端病態制御内科学), 恩地森一(愛媛大学先端病態制御内科学)
抄録 【背景】非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は糖尿病や虚血性心疾患肝硬変の危険因子と考えられNAFLD患者を・早期に拾い上げることは重要であるまたNAFLDは生活習慣病の肝臓での表現型であるが.生活習慣との関連については明らかでない.【目的】検診受診者を対象にNAFLDに関与する生活習慣の因子を明らかにしNAFLDの高危険因子群.を同定すること.を目的とした.1【方法】1対象は11094名の検診受診者のうちアルコール摂取量一1日20g以下で薬物の内服がなく既知の肝疾患のない検診受診者6370名(男性2045名女性4325名).平均年齢41.6±9。5歳。脂肪肝の有無は腹部エコー検査で判定した.NAFLD群正常群に分け喫煙の有無睡眠時鳳間食の有無運動習慣について比較した.また男女別に年齢BMI血圧ASTALTGGTALP空腹時血糖値HbAlcT-CHOHDL-cLDL-cTG尿酸について比較しNAFLDの危険因子を検討した.【成績】NAFLDは1346名21.1%であった.多変量解析の結果生活習慣では睡眠6時聞未満(odds比1.07P ・O.04)喫煙あり(odds比1.441P〈0。01)運動習慣がないこと(odds比1.18P<O.Ol)間食あり(odds比1.16P<O.01)が危険因子であり睡眠時間が短いほど運動に対する意識が低いほど.間食の頻度が増加するほどNAFLDの頻度が増加した.また。男性女性共にBMIALTTGHDL-cUAHbAlcが有意な危険因子であった(P<0.01).【結語1 NAFLDに関連する危険因子として間食運動不足だけでなく喫煙睡眠時間の低下など生活習慣の乱れが挙げられた.スクリーニング検査ではALTとmetabolic syndrome関連因子がNAFLDに関与していた.
索引用語