セッション情報 ワークショップ5

生活習慣と肝・胆・膵疾患

タイトル

W5-10 非アルコール性早期慢性膵炎疑診例に対するlow fat dietの有用性

演者 崔仁煥(順天堂大学消化器内科)
共同演者 丸木実子(順天堂大学消化器内科), 渡辺純夫(順天堂大学消化器内科)
抄録 【目的1従来よりUSCTでは明らかな異常を認めず膵臓痛が疑われる患者の中に潜在的な慢性膵炎患者が存在するといわれてきた.今回EUSのみにて異常を認めた非アルコール性早期慢性膵炎筆算例に対する10w fat dietの有効性について検討した.【方法】当科外来において膵臓痛が疑われアルコールの摂取回数が12回目年未満の患者を対象とした.膵酵素の上昇またはUS CT上部消化管内視鏡のいずれかで痛みの原因病変が疑われた症例は除外した.対象症例に1日20g以下のlow fat dietを4週間負荷しその前後にて10cm-visual ana-log sca!e(VAS)を測定した.また投与期間中にEUSを行い慢性膵1炎を示唆する所見数別に5以上(A群)3-4(B群)2以下の3群(C群)に分類した.EUS所見は既報の通りhyperechoic focihy-perechoic strandlobularitycystsirregrtlar duct marginhypere-choic duct marginvisible side branchとし主膵管拡張や出石などUSCTで診断可能な所見を有する症例は除外した.【成績】II対象患者337例中45例が対象となった.ABC群の内訳は14例18例13例であった.各群間において年齢性別病悩期間に有意差はなかった.Low iat cliet前後におけるVASの値はA群7.1±1.4.22±1.7B群4.0±1.82.9±1.8C群4.4±1.84.1±1.9で各群において前後に有意差を認めた(p<0.05p<O.05p〈0.05).またA群はBC群に比べ有意に高い改善率を示した(p〈O.05p<0.05).【結論】1日20g以下のlow fat dietは非アルコール性早期慢性膵炎疑特例1に有効と考えられた.
索引用語