セッション情報 ワークショップ5

生活習慣と肝・胆・膵疾患

タイトル

W5-12 生活習慣・メタボリックシンドロームと胆嚢疾患に関する検討

演者
共同演者
抄録 【目的1胆嚢疾患は以前から肥満や脂質異常症等との関連が指摘されている今回我々は生活習慣やメタボリックシンドローム(以下MS)と胆嚢結石胆嚢ポリープとの関連について検討したので報告する【対象】2004~2010年に当院健診センターを受診し同意が得られた中でウイルス性肝炎等の慢性肝疾患や胆嚢摘出後症例を除外した18558名平均年齢46.3歳(男性10912名女性7646名t男性平均47.2歳女性平均451歳)を対象として検討した.【方法1生活習慣は健診受診時の問診にて確認し身体所見や血液生化学検査所見は健診結果を胆嚢疾患の診断は腹部超音波検査結果を用いた.【結果1胆嚢結石は602名(32%)に認めた.胆石群は非胆石群に比して男女ともに年齢・BMI・腹囲・血圧・空腹時血糖・HbAlcが有意に高かった.また男性のみで中性脂肪・HDL-C女性のみでLDL-C・尿酸・AST・ALT・ALPが有意に高値であった.生活習慣ではコーヒー等の嗜好品や食習慣・喫煙・飲酒・運動習慣との関連はなかったが胆石群において有意に脂肪肝の合併10kg以上の体重増加やMSの頻度が多かった多変量解析では高齢MSの有無飲酒体重増加が胆嚢結石の独立した危険因子であった.一方t胆嚢ポリープは1832名(9.9%)に認めたポリープ群は男性で非ポリープ群に比して血圧・AST・ALT・空腹時血糖・HbAlc・尿酸・HDL-Cが有意に高かった.女性では血圧と年齢が有意に高かった.生活習慣は男性のみで喫煙・飲酒と関連があったがコーヒー等の嗜好品や食習慣・運動留慣は男女ともに関連がなかった。多変量解析では男性高齢喫煙.飲酒体重増加が胆嚢ポリープの独立した危険因子であった.1結語】胆嚢結石や胆嚢ポリープはMSと関連する生活習慣病の一つであり喫煙や飲酒体重増加も危険因子の一つと考えられた.よって生活習慣改善指導などの介入がその予防には必要と考えられた
索引用語