セッション情報 ワークショップ6

IPMNの国際診療ガイドラインを巡って

タイトル

W6-3 各種画像診断を用いたIPMN手術適応の検討

演者 菅野敦(東北大学消化器内科)
共同演者 下瀬川徹(東北大学消化器内科)
抄録 【背景J我々は分枝型IPMNの手術適応に関してIEUSで測定した結節隆起高が良悪性の鑑別に重要であることを強調してきたが欧米との整合性を目指した場合.他の非侵襲的なmodaHtyとの申達を検討する必要がある.【目的】IPMNの手術適応を明らかにするため各種画像診断での良悪性診断の可能性を検討すること.(対象)1995年1月1日から2011年9月30日まで当科にてEUSを施行したIPMN患者の385例中手術を施行した98例(男性68:女性31平均年齢689士89歳).【方法1(1)98例中分枝型86例について良性(border㎞e以下)33例 悪性(car-cinoma in situ以上)53例に分けEUSで測定した拡張分枝膵管径主膵管翼壁在結節隆起高を比較した.(2)主膵管型も含めた98例でCTにおける壁在結節の描出の有無と良悪性の関係を調べた.(3)FDG-PETを施行した悪性44例と良性20例のSUV max値を比較した.1結果】(1)分枝型IPMNについて拡張分枝膵管径.主膵管径t壁在結節隆起高は良性群と悪性群でいずれも有意差を認めた(p=O.0078pニ0.0073p<0.0001)ROC曲線から得られた各項目のcut off値は拡張分枝溝径31㎜雛膵管径5.5mm壁艦雛起高9.8mmで劫このcut off値でFischefs exact testを行ったところいずれも有意差を認めた(p=0.0076p=O026p<0.0001)が正診寧は張分枝膵管径64%主膵管径62%壁在結節隆起高70%と壁在結節隆起高が最も高かった.(2)CTでの壁在結節描出に関して(有/無)悪性(27/30):良性(2/28)でFisher exact testでp<0.001と有意差をもってCTで結節が描出された場合悪性であることが示された.しかし悪性例の約半数で結節がCTで描餓不能であった(3)PETにおけるSUVmax値は悪tr 3.0±19:良性1.4±0.5p〈0.006と有意差を認め悪性例でSUVmax値が高かった。【結論lEUSCTFDG-PETで得られる情報はいずれも良悪性間で有意差を認め.良悪性の鑑別に有用であることが示されたが正診率はtどの検査も高くなくt各々のmodalityを総合して判断することが重要であると考えられた.
索引用語