セッション情報 ワークショップ6

IPMNの国際診療ガイドラインを巡って

タイトル

W6-4 膵分枝型IPMN経過観察中の手術適応の指標

演者 上原宏之(大阪府立成人病センター肝胆膵内科)
共同演者 福武伸康(大阪府立成人病センター肝胆膵内科), 河田奈都子(大阪府立成人病センター肝胆膵内科)
抄録 【目的】IPMN国際ガイドラインでは膵分枝地堺管内乳頭粘液性腫瘍.(IPMN)の結節は悪性の指標であるがその大きさ.は考慮されていない.分枝型Ipmx経過観察中の手術適応の指標としての結節径の意義と結節増大の危険因子を検討した.【対象と方法1対象は結節が9mm以下または結節のない分枝型IPMN 100例で男/女 53:47平均年齢65(40-80歳).頭部/体尾部56:44単発/多発 32:68平均のう国里21mm(10-60mm)結節あり/なし5:95である.これらをUSEUSCTM良の画像診断で経過観察しEUSその他の画像診断で結節径が10mmに到達した時点で切除を考慮した.また結節径が10mm以上に増大する危険因子をCox proportional hazard modelで検討した.【結果】中央値97ヵ月間の観察期間中に100例中5例で結節径が10mm以上に増大した.うち1例は切除し病理組織学的に上皮内癌.3例は高齢または拒否で切除されなかったがその後の画像診断で依然として膵管内病変1例は画像診断上膵管内病変であったが切除を希望されずその後肺転移をきたした.7例は結節径1-9mmで画像診断上膵管内病変残りの88例には結節はなく経過観察申である単変量解析で膵頭部(HR 4.8 p=0.17)単発病変(HR 4‘6 p=O.10)は結節が増大する傾向が高くのう胞径30mlm以上は結節が10mm以上に増大する危険因子であった(HR 2.4 p=O.05).【結語】分枝型IPMNの結節径10mm以上は経過観察中の手術適応の指標として妥当でありのう胞径30mm以上は結節増大の危険因子であった
索引用語