セッション情報 ワークショップ7

PPIをめぐる最近の展開

タイトル

W7-5 機能性ディスペプシアに対するラベプラゾール治療有効性:プラセボ対照多施設共同無作為二重盲検比較試験:the SAMURAI study

演者
共同演者
抄録 【目的】機能性ディスペブシア(FD)の診療において種々の薬剤有効性や治療可能性が報告されているが本邦FD患者に対するPPIの有効性は明らかではない.今回ラベプラゾール(RPZ)を用いたプラセポ対照多施設共同無作為二重喜検比較試lt :the SAMURAI study (Suppression of Acid Miliea with kabepraoole improving Func・tiona1 DyspepSla)を施行した.【方法】Rome IH基準FD患者に対して単盲検プラセポ治療を1週間行い症状残存例を無作為に4群(プラセポRPZ 10mg、20mg40mg1回/日)に割付け8週間治療した主要評価項目は7段階Likert Scaleで構成したFD質問績票(dyspepsia syrnptom questionnaire)と症状日誌での4症状(心窩部痛心窩部灼熱感早期飽満感食後のもたれ感)の8週治療後の症状完全消失率副次評価項目.はこれら症状寛解率とした.【成績1392例がエントリーされ単盲検試験後に338例が治療期へ移行し307例が解析対象となった.4群間(n=80777674)における年齢牲別tBMI下位分類病悩機関H pylo1ゴ感染率ペプシノーゲン値など背景因子に差はなかった、8週後における症状完全消失率は17.922.429.327.0%であったが4群口における統計学的有意差はなかった.寛解率についてはZ82e.145.339.2%でありプラセポとRPZ 2〔}mg群との間に有意差が認められ(p=0.028)症状日誌でも同様の結果が得られた(p=0.017>初めて症状完全消失するまでの期間や被験者印象評価に関してもプラセポとRPZ 20mg群との間に有意差が認められた(p=Q.044p〈0.001).サブクラス背景因子での影響もなくRPZ 20mgは有効性であった.また治療期間において有意な有害事象は出現しなかった【結論】RPZを用いたプラセポ対照多施設共同無作為二重盲検大規模比較試験(theSAMURAI s加dy)においてRPZ 20mgはFD治療に有用であることが示唆された.
索引用語