セッション情報 |
ワークショップ7
PPIをめぐる最近の展開
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タイトル |
W7-9 新規カリウムイオン競合型アシッドブロッカーTAK-438の作用および特徴
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演者 |
松川純(武田薬品工業・医薬研究本部) |
共同演者 |
堀靖亘(武田薬品工業・医薬研究本部), 稲富信博(武田薬品工業・医薬研究本部) |
抄録 |
【目的】PPIは酸関連疾患の治療に広く使用されている薬剤であるが最大薬効を示すまでに数日を要する夜間酸逆流の抑制効果が不十分CYP2C19代謝に基づく作用のばらつきなどの問題点がある.我々はそれら問題点を克服しうる新規・カリウムイオン競合型アシノドブロッカー一一 TAK-438の創出に成功し各種動物モデルにおいて現在臨床で用いられているランソプラゾール(LPZ)との薬効比較試験を行った.同時に[UC]TAK-438ラベル体を用いた動態解析も行った.【方法】ラット及びハイデンハインポーチ犬においてヒスタミン刺激胃酸分泌測定を行った.ラット胃灌流pH測定試験においては.各薬物を未刺激状態の麻酔下ラットに静脈内投与しその30分後からヒスタミン持続投与(8mg/kg/h)を行った.[t℃]TAK-438はラットにおける薬物動態試験およびウサギ単離胃底腺における集積・残存率測定試験に用いた.【成績】TAK:一438はラット及び犬の刺激胃酸分泌に対してIPZよりも強く長い作用持続を示した.動態解析においてはTAK:一438は血漿中からは比較的速やかに消失したが胃組織中においては投与24時間後においても比較的高い濃度が維持されていたTAK:一438はLPZに比較して単離胃底腺に高い濃度集積・残存していた.麻酔下ラット胃灌流液 pH測定試験においてTAK:一438は静脈内投与後ヒスタミン持続投与下でもpH 6程度を3時間維持する強い薬効を示した.一方LPZは一過性の胃内pH上昇は示したがヒスタミン持続投与を開始すると灌流液のpHは明確に低下した.【結論】 TAK一一438の強力でかつ持続的な薬効は胃腺細胞に長時聞蓄積・残存することによるものと考えられた.さらにTAK-438は持続的な薬効を酸分泌刺激.の有無の影響を受けることなく発揮できることが明らかとなったTAK一一4L38は現在のPPIを申心とした酸関連疾患に対してより良い治療オプションとなることが期待され現在本邦において第3相試験を実施中である. |
索引用語 |
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