セッション情報 ミニシンポジウム1

腸上皮化生をめぐる諸問題

タイトル

MSY1-3 腸上皮化生腺管におけるmiRNA異常発現について

演者
共同演者
抄録 【目的lCDX2の異所性発現は胃腺の腸上皮化生発生の初期の段階で認められ除菌後にCDX2は低下し二型形質の発現低下を認めたが胃癌ハイリスク群では除菌後もSHHメチル化が高頻度に認められ胃型形質発現の二二な改善が認められないことを報告した.旺pylori感染胃炎および胃癌において癌遺伝子および癌抑制遺伝子として機能するmiRNAが複数同定されその発現変化の機構について解析されているが腸上皮化生部のπniRNA発現に関する報告はほとんどない.胃癌ハイリスク群および対照群における腸上皮化生腺二部と非化生腺管部のmiRNA発現量および血清miRNA発現量を検討した.【方法】対象は早期胃癌に対する内視鏡的治療歴を有する患者20例と性別年齢をマッチさせた対照14例.内視鏡検査時に採血と胃体部大畠および小弩の2箇所より生検を行い一80度で凍結保存したマイクロダイセクションで腸上皮化生腺二部と非化生腺二部を選択しRNAを抽出し25種類のmiRNAの発現量を測定し除菌前及び1年後で比較検討した.さらに血清miRNAの発現量についても検討した.1【結果】Onco-miRNAs(miR一一17/92m工R-21miR-25miR-93miR-194and/mR-10S)は腸上皮化生腺管において非化生腺管と比較して高発現しmiR一工96は化生腺管においてのみ認められたT非化生腺管において1et 7は対照群では有意に増加したのに対して腎癌群では有意に減少した化生腺管においては画工ともに皿娘NA.の発現量は除菌による有意な変化を認めなった.血清Iet 7は胃癌群で対照群と比較して高値であったが血tw Onco-miRNAs発現量は両群間で有意な差を認めなかった.【結語】onco-rniRNAは腸上皮:化生部で高発現し1除菌により改善が認められなかった.慢性炎症により惹起されたmiRNAの異常発現は腸上皮化生部において非可逆的に蓄積され発癌と関連する可能性が示唆された
索引用語