セッション情報 ミニシンポジウム5

術後腸管への内視鏡的アプローチを考慮した再建術式の検討

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MSY5-3 胆管空腸吻合+Roux-en-Y再建後の胆道疾患に対するダブルバルーン内視鏡の有用性と問題点

演者 畑中恒(自治医科大学消化器内科)
共同演者 矢野智則(自治医科大学消化器内科), 玉田喜一(自治医科大学消化器内科)
抄録 【目的】胆管空腸吻合+Roux-en-Y再建後の胆道疾患に対するダブルバルーン内視鏡(DBE)の有用性と問題点を明らかにすること【方法1対象期間こ2002年4月1~2011年10月対象:胆管空腸吻合+Roux-en-Y再建後で胆管空腸吻合部狭窄が疑われDBERCを施行した55例100件. DBEは成人用スコープであり15歳以下の32例は予め対象から除外した.対象内訳=年齢:48.2±21.0 eC(16~81歳)男女比:1.20(30/25)術前疾患:良性40例(nV 21胆18膵1)悪性15例(肝5胆6膵3胃1}再建術式:胆管空腸吻合+Roux-en-Y再建 全例(生体肝移植25胆嚢胆管切除20PD法6肝切除3胃全摘1)検討項目:1)胆管空腸吻合部到達率2)胆管造影成功率3)目標達成率(診断治療)4)偶発症5)胆管空腸吻合部狭窄の有無6)胆管炎の原因7)手技時間【結果】1)胆管空腸吻合部到達率:初回)85.5%(47/55)全件)92ρ%(92/100)(到達不成功理由:癒着4悪性消化管狭窄1癒着・消化管狭窄2小腸静脈瘤1)2)胆管造影成功率:初回)83.6%(4(V55)全件)91.0%(91/100)3)目標達成率(診断治療):初回)80.0%(M/55)月虹)85.0%(85/100)4)偶発症:初回)0%(0/55)全件)3D%(3/100)(急性膵炎1消化管出血1胆管空腸吻合部出血疑い1)5)胆管空腸吻合部狭窄の有無:有564%(31/55)無29.1%(16/55)不明145%(8/55)6)胆管炎の原:因=胆管空腸吻合部狭窄56、4%(31/55)輸入脚うっ滞164%(9/55)T不明21.8%(12/55)その他5.4%(3/55)7)手技時間:初回)挿入時間46.6±22.4分総検査時間105.2±CO.3分1結論】1.輸入脚の高度な癒着や輸入脚の長い症例では胆管空腸吻合部へのアプローチが困難である.2.胆管空腸吻合部狭窄のない症例では輸入脚のうっ滞が胆管炎に関与している可能性がある、3.内視鏡医として短くうっ滞のない輸入脚再建を望む.
索引用語