セッション情報 |
ミニシンポジウム5
術後腸管への内視鏡的アプローチを考慮した再建術式の検討
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タイトル |
MSY5-4 術後腸管への内視鏡的アプローチ:内視鏡医からみた再建術式の検討
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演者 |
島谷昌明(関西医科大学内科学第三講座) |
共同演者 |
松下光伸(関西医科大学内科学第三講座), 岡崎和一(関西医科大学内科学第三講座) |
抄録 |
1背景】術後再建腸管を有する胆膵疾患に対し我々はダブルバルーン内視鏡①BE)を用いて従来のERCPとほぼ同等の処置が可能であることを報告してきたtしかしながら最終目的を達成できない症例も経験する.【目的】今回DBEを用いたERCP(DB-ERCP)について治療成績を再建印可に検討し内視鏡医の立場から困難例を明らかにしたい.【対象と方法】2006年2月~2011年10月までDB-ERCPを施行した203例351件について再建法(Roux-en-Y再建法(R):108例181件BiUroth H再建法(B):47例74件PDIIa(PD>:22例48件PpPD(Pp):16例30件その他:10例18件)別に次の項目を検討したまたRにおいては残胃の有無(R+/一)別にも検討を加えた.1-a)盲端部到達率1-b)到達不能例の検討 2-a)ERCP関連処置成功率2-b)処置不成功例の検討【成績]1-a)R:175/181 ftF(96.7%)〈R+:98/99件(99.O%)R一:77/82件(93.9%)〉B:74/74件(100%).PD:48/48件(1⑪O%)t Pp=28/30件(93.3%).1一b)盲端到達不能例;8件.Rt6/8件(75%)B:0/8件(0%}. PD:0/8件(0%)Pp:2〆8件(25%).要因はR;術後癒着;4件腫疫性狭窄;1件穿孔:1件PpPD:衛後膵液痕による癒着;2件であった.2-a)R:172/175件(9&3%)〈R+:96/98件(9&0%)R・一:76〆77件(98.7%)〉B:71/74件(95.9%)PD;43/48件(89.6%)Pp:26/28件(929%)2-b)処置不成功例;13件R:3/16件(18.8%)B:3/16件(18.8%)PD:5/16件(3L3%)Pp:2/16件(12.5%)要因はR:憩室内乳頭;1件胆管空腸吻合不明;1件スコープトラブル;1件B:腫蕩性狭窄;3件PD:胆管・膵管空腸吻合不明;1件・4件Pp:膵管空腸吻合不明;2件であった.【考察】深部挿入困難例は術後癒着が多かった.ERCP関連処置困難例1は胆・膵管空腸吻合部の発見ができないものが多かった.特に膵管空腸吻合部の発見は困難であった【まとめ】DB一一ERCPはconventional ERCPと同等の処置が可能であったが再建術の工夫や内視鏡デバイスの開発など今後更なる発展が期待される |
索引用語 |
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