セッション情報 ミニシンポジウム6

消化管 残された課題

タイトル

MSY6-4 難治性便秘

演者 中島淳(横浜市立大学附属病院・消化器内科)
共同演者 大久保秀則(横浜市立大学附属病院・消化器内科), 稲森正彦(横浜市立大学附属病院・消化器内科)
抄録 慢性便秘は結腸通過時間(CTT)正常型の通過時間正常型CTTが延長する通過時間遅延型および排泄障害型の3つのタイプがあるが大半は通過時間正常型便秘であり緩下剤等の治療に奏功する.しかしながら便秘の申には難治性のものがあり治療に非常に難渋する.原発性ではSiow tratlsitconstipation慢性偽性腸閉塞(CIPO)限局型ヒルシュスプリング病慢性特発性巨大結腸症.鼓腸症などがあり続発性では抗精神科薬長期臥床強皮癒によるものなどがある.これら難治性便秘は腸痩や長期のTPN場合によっては小腸移植などが行われその成績なども明らかになってきた.難治性便秘の診断では欧米では消化管シンチやマノメトリーなどが使用可能であるが我が国では施行可能施設が極めて限定される.消化管の運動異常診断に関してはシネMRIの有用性を我々は報告してきているがMRIは多くの施設で利用可能であり慢性便秘の診断にも非侵襲的で有用である.治療に関しては薬物療法や手術療法がおこなわれるが適切に行われているとは言い難い.胃痩や小腸痩の適応やTPNなどの選択などを比較して適切な治療を行うことが短開脚候群になることの予防の意味でも重要であると考えられる.海外では慢性便秘の薬物療法としてC型グアニル酸シクラーゼ受容体アゴニストlinaclotide(腸管でのcGMPを活性化して腸液の分泌を促す作用)の有効性が最近実証された.その他クロライドチャンネル刺激薬Iubiprosone(プロスタグランディンElアナログ作用を有する脂肪酸誘導体で腸管上皮のタイプH型クロライドチャンネルを刺激して腸液分泌を促す)や5-HT4アゴニストであるprucaloprideなどが使用されている.難治性便秘はもとより広く慢性便秘の治療に関しては診療上種々の問題が多い.今回のミニシンポでは難治性も含めた広義の慢性便秘の病態・診断・治療をどうすべきかに関して概説したい.
索引用語