セッション情報 ミニシンポジウム7

MRIのTopics

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MSY7-2 EOB-MRI時代の肝癌診療

演者 安井豊(武蔵野赤十字病院消化器科)
共同演者 土谷薫(武蔵野赤十字病院消化器科), 泉並木(武蔵野赤十字病院消化器科)
抄録 【背景lGd-EOB-DTPA造影MRI(EOB-MRI>によりMDCT非多血性結節も肝細胞癌の診断が可能となった今回我々はEOB-MRIにより検出された結節の画像診断・予後を検討した.【方法12008年3月から2011年10月までEOB-MRIを施行し生検診断を得た128例137結節の画像所見と病理所見を比較検討した.またMDCT非多血性結節と多血性結節について画像・病理所見・初発肝癌と診断された症例の治療後再発を比較検討した.【結果】EOB-MRI肝細胞相で低信号の118結節は多血性66結節非多血性53結節. ear!yHCC/高分化型HCC/中分化型HCC/低分化型HCC/その他 がそれぞれ0/22/35/5/411/22/10/1/9で多血性83%非多血性94%がHCCであった.肝細胞相高信号の6結節(多血性5結節非多血性1結節)は全て中低分化型HCCでありt肝細胞相等信号の12結節は全て多血性で 高分化型HCC/中分化型HCC/その他が6/2/4であった.非多血性HCC 45結節と多血性HCC 75結節を比較すると中低分化型HCCの頻度は多血性結節が有意に高かった(29%vs 61%p=0.007).初発肝癌に限ると2群問iに肝予備能・腫瘍径・腫瘍マーカー・腫瘍個数の有意差は認めず無再発生存率は非多血性HCCが有意に高かった(p=O.05).鵬優10m翼壁/H㎝n-20㎜∠21㎜肚の3靴分けると10mm肝の結節は全て肝細胞相で低信号であった.またt中低分化型HCCの頻度は多血性で42%(3/7)/53%(19/36)/72%(24/33)非多血性で25%(1/4)/20%(6/31)/60%(6/10)であり非多血性小型肝癌の中にも中低分化型HCCが存在した.【結論】肝細胞相通信母結節の89%はilCCであ・b肝細胞相田信号結節は中低分化型HCCが多い.非多血性結節は中低分化型の頻度が低く治療後再発は多血性結節と比較して有意に低いが小型結節であっても肝細胞相低信号結節には中分化型肝細胞癌が含まれるため造影超音波など他のモダリティを併用の上積極的に治療適応を決定する必要がある.
索引用語