セッション情報 ミニシンポジウム7

MRIのTopics

タイトル

MSY7-7 クローン病の活動性評価におけるMRI拡散強調画像検査の有用性に関する検討

演者
共同演者
抄録 属的】クローン病の治療目標は臨床症状の改善と維持のみならず入院や手術回避を目指す粘膜治癒が考えられるようになった.そのため生物学的製剤や免疫調節薬による治療強化.変更を適切なタイミングで行うためにより戦略的な内視鏡検査や他の画像検査を用いた活動性の評価が必要である前処置なしのMRIの拡散強調イメージ(DWI)による炎症の局在診断の正否について内視鏡検査またはX線造影検査で確認しクローン病の活動性病変の診断における有効性について検討した、1方法1当科にてIFX導入前後にMRIDWIが行われかつ1年毎に内視鏡検査が行われた26例について後ろ向きに検討した(平均罹病期間10.9±5。5年免疫調節薬併用17例IFXの平均投与期間3.4年MRI施行時平均CDAI:146±80ACRP;12±1.1).直腸(R)S状結腸(S)下行結腸(D)横行結腸(T)上行結腸(A)盲腸(C>.遠位回腸(1)の7領域別に腸管壁MRIDWI高信号(広範囲拡散強調背景信号抑制法)内視鏡検査で活動性病変の有無につ.いて検討した.【成績】MRH)WI高信号の内視鏡検査で活動性病変に関する感度/特異度は全体で75%/85%部位別ではR;10096/56%S:ge%/81・%D i 80%/7690T:6096/100YoA:71%/95%C:O%f96%.1:67%/88%であった.1年後の内視鏡検査にて活動性所見を認めたのはMRIDWI高信号’かつ内視鏡所見陰性21領域のうち9領域であり(感度80%特異度91%)一方MRIDWI陰性かつ内視鏡所見陰性121領域で活動性病変を来たしたのは1領域のみであった、1結論1MRIDW工高信号所見の感度は直腸で高く口側の腸管では感度はやや低いが特異性は高い結果であった.またMRH)WI高信号所見は潜在的炎症を反映している可能性を示唆し内視鏡所見陰性でMEIDWI陰性がmura1’healingの指標となり得る.
索引用語