セッション情報 ミニワークショップ

消化器診療における地域医療ネットワーク

タイトル

MW-1 当院における松戸・柏・流山三市GIB(消化管出血)ネットワーク活動状況

演者
共同演者
抄録 千葉県松戸市柏市流山市の三市において2010年3月より急性吐・下血(消化管出血・G正1・Gastro lntestinal Bleeding)症例.に対し夜間・休日において内視鏡による止血治療を含む救急医療を行うため夜間・休日救急当番制度(GIBネットワーク)を創設し運用している.参加7病院でスタートしたが随時5病院が加わり現在は12病院が市民の消化管出血救急医療に携わっている.当院は内視鏡室スタッフの協力の下日本消化器内視鏡学会指導医3名専門医1名を含む内視鏡医9名の体制でネットワーク開始時より今日まで活動している.当院における2010年3月より2011年10月までのGIBネットワーク活動状況を報告する.2010年3月より2011年10月までの19ヶ月間に当院に搬送されたGIB症例は53件であった.年齢は24歳から96歳にわたり3時間以内に処置を含む緊急内視鏡検査を行った症例は14件で残念ながら3名の方をショック・呼吸状態悪化のため救命できなかった.それ以外の症例は搬送時比較的状態が安定しており保存的加療開始後待機的内視鏡検査を行っているが中にはGB適応外と思われるような吐・下血の現病歴が曖昧な症例も含まれておりGIB適応の判断は慎重に行われるべきと思われた.また三市以外の周辺地域からの搬送も9件あり三市のみならず周辺地域にも貢献している反面今後.周辺地域からの搬送依頼が増加することも考えられネットワーク運用上検討を要すると考えられた.
索引用語