セッション情報 一般演題(口演)

IBD・生物学的製剤

タイトル

O-017 当院におけるインフリキシマブ増量投与症例の検討

演者 有光晶子(錦秀会インフュージョンクリニック)
共同演者 伊藤裕章(錦秀会インフュージョンクリニック)
抄録 【目的】インフリキシマブ(工FX)維持治療中のクローン病(CD)症例におけるIFX効果減弱例に対し2011年8月増量投与が承認されたが以前はIFXの投与期間を短縮せざる得なかった場合もあった.当院におけるIFX効果減弱例に対して行った治療介入についてそのアウトカムを検討評価した.【方法】当院でIFX維持投与中のCD患者238例について効果減弱のため投与間隔が7週以下とならざる得なかった「短縮投与群」と「8週投与群」の2群にわけそれぞれの治療効果をCDAIおよびCRPで評価した.アダリムマブ(ADA)への切り替え例はその経過を追いIFX増量例についてはさらにその治療効果をCDAICRPで評価した.【成績】IFX維持投与申のCD患者238例のうち維持投与2回未満の13例を除外した225例を対象とした.8週投与群は186例(82.7%)短縮投与群は39例(17.3%)で8週投与群の寛解(CDAI<150)は145例(780%)であったまた短縮投与することで19例(487%)は寛解を得られその後投与間隔を8週に回復できた症例は18例(462%)であった.投与間隔短縮の理由について検討したところ「狭窄あり」(p=O.045)「IFX投与期間」(3.9±2.1対32±1.9. p;O.044)が通常投与群と比較して有意な関連因子と思われた.ADAへの切り替え例は12例で理由は4例が投与時反応8例が疾患活動性であった.後者8例中4例(短縮群3例通常群1例)はADA無効で結局IFXに再スイッチした.IFX増量例は抄録作成時点で68例で増量後8週の経過がおえたのは25例であった.CDAI平均値は増量前179増量後8週161CRP平均値は増量前1.79増量後8週1.53であった.増量例のほとんどは少なくともCDAI≧150かCRP>0.3であった.【結論】IFX効果減弱例に対する当院での治療経過を示した.増量投与後CDAL CRPは改善傾向がみられるも現時点では日が浅く本会では最新のデータを示したい.
索引用語