セッション情報 |
一般演題(口演)
IBD・生物学的製剤
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タイトル |
O-019 経腸栄養療法併用によるインフリキシマブ効果減弱抑制効果
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演者 |
佐塚小百合(千葉大学医学部附属病院消化器内科) |
共同演者 |
勝野達郎(千葉大学医学部附属病院消化器内科), 齊藤景子(千葉大学医学部附属病院消化器内科), 齊藤昌也(千葉大学医学部附属病院消化器内科), 中川倫夫(千葉大学医学部附属病院消化器内科), 横須賀收(千葉大学医学部附属病院消化器内科) |
抄録 |
【目的】Cro㎞病に対するインフリキシマブ(IIFX)維持投与時の効果減弱を図避する方策が求められている.我々はIFX効果減弱回避群では効果減弱群に比して有意に1日経腸栄養剤内服量が多いことを報告してきた.今回は多変量解析にて経腸栄養療法併用によるIFX効果減弱抑制効果を証明することを目的とした.【方法】(1)2002年10月から2010年6月まで半年間以上IFX維持投与を継続した74例を対象とした.当院ではIFX導入時から症例ごとに一定量の経腸栄養療法を継続している..(2)CDAI 50以上上昇かつCRP陽性時にIFX効果減弱と判断した効果減弱例に対してはIFX投与間隔短縮あるいはIFX投与量増量にて対応した(3)背景因子を含めて多変量解析を行った(4)IFX増量の程度を{標準投与量(5m虹kg)/標準投与間隔(8w)}/i実際の投与量(mg/kg)/実際の投与間隔(w)1として数値化した【結果】(1)ROC曲線解析により効果減弱回避のためのcut-off値は600kcal/dayであることが判明した.(2)そこで「経腸栄養剤600 kca1/day以上投与群(EN群)」29例と「600 kcal/day網目群(対照群)」45例に分けて検討したところ年齢性別病型罹病期聞喫煙併用薬などに有意差は認められなかった.(3)カイ凹凹検定の結果Odds Ratio = O.228(p=O.004)でEN群で有意に効果減弱を回避できた.(4)効果減弱までの期間についてKaplan-Meier法を適応したところEN群で有意に効果減弱を回避できた(Log-rank test:pニ0.013).(5)比例ハザード解析ではHazard Ratio=0.368くpニ0.025)でEN群で有意に効果減弱までの期間を延長できた.(6)経腸栄養剤内服量とIFX増量の程度は負の相関があった(Spearmanの相関係数=一〇.34918pニα0317).【結論】mX導入時から経腸栄養i剤600kca[/day以上を併用することはIFXの効果減弱率を約1/5に減少させIFX効果減弱までの期間を約3倍延長させることがわかった.また経腸栄養剤内服量を増量するほどIFX効果減弱を回避できることが示された. |
索引用語 |
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