セッション情報 一般演題(口演)

癌・化学療法

タイトル

O-027 大腸癌における術前血清CA19-9値とCEA値E-selectin値の臨床的意義

演者
共同演者
抄録 【目的1大腸癌の腫蕩マーカーとして用いられているCEAとCA19-9CA19-9をリガンドする接着因子E-selectinの術前血清値の臨床的意義について検討した.【対象と方法1血清CA19-9CEA値とE-selectin値を術前に測定しえた大腸癌152例を対象とした.血清CA19-9値を碁準値(37U/ml以下)と高値(37U/m1~)血清CEA値を基準値(5㎎/dl以下)5ng/d置~20ng〆dli 20㎎〆d1~血清E-selectin値を低回(50ng/m1以下)と高値(SOng/ml~).に分けて大腸癌の進行度再発および予後との関係にDいて検討した.【結果】血清CAI9-9CEAおよびE-Selectin高値例はおのおの全体の24.3%S8.2%20.4%であった血清CA19-9高値例ではDukesC+Dが75.7%を占め5年生存率(5生率)は161.2%といずれも基準値例の45.2%と80.1%に比べて有意に不良であった.血清CEA高値例ではDukes Dが259%5生率:はM.9%といずれも基準値例の6.4%と8315%に比べて有意に不良であった。血清E-selec亘n高値例と低旧例の間に進行度と予後には差を認めなかったがDukes D症例において血清E-selec血高値の全例が肝転移を有し血清E-selectin即値例の50%に比べてその割合は有意に高率であった.血清CEA値5ng/d1~20ng/d1では血清CA19-9基準値例の5生率70.8%に比しCAI9-9高値例では34.5%と有意に低率であった.血清CA19-9高値E-selecdn高値例で1はDukes Dが60.0%を占め5生率は343%と血tW CAII9-9高値でもE-selectin低値例の1&5%と71.4%に比べていずれも有意に不良であった.しかし根治度Aの手術例における血清CA19-9高値E-selectin高値例の再発率は25%で他県と差を認めなかった.【結論】大腸癌において血清CEA値5ng/dl一20n9/dlでは血清CA19-9値が予後の予測に有用であった.血清CA19-9と血tfl E-selectinの両者高値例は血行性転移の高危険群と考えられ予後不良であったが再発との関係は認められなかった
索引用語