セッション情報 一般演題(口演)

基礎(炎症)

タイトル

O-036 大建中湯による炎症性腸疾患モデルの抑制

演者 荻野治栄(九州大学病態制御内科学)
共同演者 岩佐勉(九州大学病態制御内科学), 澤村紀子(九州大学病態制御内科学), 深浦啓太(九州大学病態制御内科学), 田中義将(九州大学病態制御内科学), 井星陽一郎(九州大学病態制御内科学), 小副川敬(九州大学病態制御内科学), 麻生暁(九州大学病態制御内科学), 伊原栄吉(九州大学病態制御内科学), 秋穂佑唯(九州大学病態制御内科学), 中村和彦(九州大学病態制御内科学), 高柳涼一(九州大学病態制御内科学)
抄録 【背景】炎症性腸疾患は腸内細菌を含めた抗原に対する免疫の過剰反応が関与しており再燃を繰り返す慢性炎症が特徴である.寛解導入治療は分子標的薬を含め様々な治療法が開発されているが寛解維持においてはなおまだ問題点が多い.そこでわれわれは従来腸管運動機能改善薬として使われている大建押湯に着目した.大建中湯は腸管の1血流を改善することで腸内細菌や炎症性サイトカインをコントロールすることが報告されており.炎症性腸疾患の寛解維持療法への応用が期待される。【方法】大建中型の治療効果を検討するためtナイーブCD4“T細胞移入大腸炎モデルで評価した.6-8週齢のBalb/cマウスからナイーブCD4’T細胞を分離しSCIDマウスに移入した.移入後から大建田干入りの餌を自由摂取させた.腸炎は体重便の性状で観察し.腸炎発症後2-3週間で安楽死させ評価した.大腸の重さ/長さの比率組織学的評価real time RT-PCR粘膜固有層内単核球に対するサイトカイン細胞内染色を評価した【結果】大建中門投与群はコントロール群と比べナイーブCD4’T細胞移入後の体重減少は有意に抑制されt便スコア大腸の重さ/長さの比率組織学的スコアを有意に改善した。サイトカイン発現解析では大建中湯投与群はIL-17afmRNA発現が有意に蜘制され大腸内のTh1Th17細胞数の減少を認めた【結論】大建脚湯はTh1Th17反応を制御することで実験大腸炎を抑制した炎症性腸疾患の寛解維持療法に対する大建中湯の効果が期待される.
索引用語