セッション情報 一般演題(口演)

基礎(癌 消化管運動)

タイトル

O-040 心理的ストレスモデルで観察される大腸機能障害における骨盤神経系の役割

演者 須田一徳((株)ヤクルト本社・ヤクルト中央研究所)
共同演者 河合光久((株)ヤクルト本社・ヤクルト中央研究所), 松本敏((株)ヤクルト本社・ヤクルト中央研究所)
抄録 【目的]ヒトではt心理的ストレスにより大腸運動尤進や内臓知覚過敏が惹起される.大腸には副交感神経のうち迷走神経および骨盤神経が投射されている.拘束ストレス誘発性の大腸運動二進には中枢から迷走神経を介した刺激伝達系の関与が明らカになっているが骨盤神経系の役割は明らかではない本実験では心理的ストレスモデルである水回避ストレス(Water avoida皿ce stress:WAS)の大腸運動充進機構.における骨盤神経を介した刺激伝達系の役割.について解析した.また液性のストレス刺激伝達系である視床下部一下垂体認1腎皮質系(HPA-aXis)の役割についても検討した.【方法1副腎切除腹部迷走神経または骨盤神経直腸枝(直腸神経)切断手術をSDラットに施した.対照群は偽手術を行った.術後WAS負荷したラットの排便数を計測した.またWAS負荷後に近位および遠位結腸の筋層聞神経叢(MP)に存在する神経細胞核内の。-Fos発現を免疫染色で調べた.【結果IWAS負荷ラットでは血中コルチコステロン濃度の上昇および排便数の増加が観察さ.れた.直腸神経切断ラットでは迷走神経切断ラットと同様にWAS負荷中の排便数の増加が偽手術ラヅトに比べて有意に卸制された。一方WAS負荷した副腎切除ラットでは血中コルチコステロン濃度は増加しなかったが排便数は偽手術群と同様に増加した.またWAS負荷ラットではt近位および遠位結腸MPの神経細胞核内。-Fos発現が有意に増加した.迷走神経切断ラットでは近位結腸MPの直腸神経切断ラットでは遠位結腸MPの神経細胞核内。-Fos発現の増加が抑制された.【結論】心理的ストレスモデルで観察される排便尤進に申枢から迷走神経および骨盤神経を介した経路が関与することが明らかになったまた迷走神経は近位結腸骨盤神経は遠位結腸の筋層問神経叢の神経細胞を興奮させることにより排便充進を誘発していることが示唆された.一方HPA-a滋sの活性化は急性心理的ストレスモデルの排便尤進に関与しないと考えられた.
索引用語