セッション情報 一般演題(口演)

腸炎

タイトル

O-041 地方中核病院におけるCD感染症の実態

演者
共同演者
抄録 【目的1地方中核病院では入院患者の多くが高齢者であり脳疾患やそれに伴う肺炎や尿路感染症などが多い.そのため抗菌薬投与例が多くその中から偽膜性大腸炎発症も多いのが実情である.しかし偽膜性大腸炎について本邦では疫学的検討などの報告例は少ないため今回院内発症例の実態を検討することとした.【方法lH19年9月からH21年12月末までの当院での抗生剤投与中の発熱および下痢を認める患者を対象に便中毒素検査施行し陽性となった103例の患者を対象に後ろ向き検討行った.【細思この期間中に便中毒素検査施行された症例は計380例ありそのうちCDtoxi.n陽性患者は103例あった.この間入院患者数は述べ141989人目あり発生率は72.5例/10万人であった.平均年齢83歳であり70歳以上は95.1%を占めていた.また男性は39人と少なく37.9%であった.死亡数は13人(12.6%)で再発例は16人置22.3%)であった.基礎疾患では脳疾患が最も多く39例(37.9%)次に肺炎が32例(31ユ%)多く認めた.抗生剤としてはニューキノロン系54人(52.4%)と最も多く次にカルバペネム系が47人(45.6%)に認めた抗生剤投与形態としては連続2剤以上(点滴)長期間使用例が69例で67.0%を占めていた.また103例申で内視鏡と対比できた患者が30例あった.内視鏡所見により4型(重症例典型像軽症異常なし)に分類した.結果は重症2例典型像10例軽症9例異常なし9例であった.【結論】当院におけるCD発生率は72.5例/10万人と高率であったまた抗生剤投与形態としては.連続2剤以上長期間便用例が69例で67.0%を占.めていた.今回我々の施設で検討したCDtoxin陽性患者における疫学的データや抗生剤の種類形態また内視鏡像の比較などについて文献的考察と共に報告する.
索引用語