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O-047 HMGBI A box遺伝子導入ベクターの樹立とラット急性肝不全モデルにおける予後改善効果

演者
共同演者
抄録 【背景】HMGBIの阻害タンパクであるAboxタンパクを遺伝子導入すべくアデノウイルスベクターを樹立さらに遺伝子導入がラット急性肝不全モデルの予後を改善するか検討した.【方法】HMGBI A b6x domainをencodeするアデノウイルスベクター(Adex-Abox)をワイルドタイプとミュータント2種類(type Atype N)作成したラット(Wistar系雄性)初代培養肝細胞に作成したAdex-Aboxを感染させ培養上清中のAboxタンパクをwestern blot法にて解析した.マクロファージを培養しリコンビナントHMGB1刺激によるTNFαの産生をAdex-Abox感染Hela細胞の上清添加が阻害するか検討したAdex-Abox〈type N)をWistar系雄性ラット門脈内に投与し肝におけるAboxタンパク.の発現を確認したまた同門脈内投与72時心後に肝炎を誘発すべくD-galactOsamine(1.8 g/Kg)を陰茎静脈より投与生存率を検討した.【結果】初代培養肝細胞上清中においてAdex-Abox感染後48~72時間後にAboxの発現が確認されミュータント2種類(type Atype N).による発現がワイルドタイプよりも強かった。マクロファージからのTNFα産生は、 HMGBI単独添加群に比しHMGB1とA box同時添加群において低値であった. Adex-Abox(type N)門脈内投与肝ではwesternblot免疫染色法にてAboxタンパクの発現が確認された.Adex-Abox(type N)門脈内投与ラットではコントロールベクター投与ラットに比べ有意な生存率の延長を認めた.1【結論】HMGB1 A boxの遺伝子投与はラット肝で実際にAboxタンパクを産生させ病態を改善する可能性が示唆された.
索引用語