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O-048 マウス劇症肝炎モデルにおけるAPJシグナルの役割~APJ受容体欠損マウスでの検討~

演者
共同演者
抄録 【目的】劇症肝炎はその治療を人工肝補助療法や肝移植に頼ることが多くいまだ死亡率が高い疾患である.またそのメカニズムの解明も不十分である.近年An-giotensinffの受容体と約30%の相同生を有するAPJ受容体のシグナルが四塩化炭素誘導肝硬変ラヅトにおいて線維化促進作用を有することが報告されAPJシグナルの肝臓での作用が注目され始めた.今回我々はAPJ受容体欠損マウスを用いてAPJ受容体と劇症肝炎の闘連を検討した.【方法】人問の劇症肝炎に類似した病態が発症するとされている抗F聞抗体投与によるマウス劇症肝炎モデルを使用した、刺激前後のAPJの発現量とAPJ遺伝子欠損マウスと野生型マウスとでその表現型を比較・解析した.さらにはストレスキナーゼであるJNK:の発現を中心にそのメカニズムの解析を行った.1【成績1抗Fas抗体の刺激前後でapelinおよびAPJの発現量は増加した.このことからAPJシグナルが劇症肝炎に何らかの影響を及ぼしていることが推測された.また刺激後のAPJ遺伝子欠損マウスと野生型マウスとの比較ではAST/ALTは1308±902/1282±896 vs4654±3363/8300±7042とAPJ遺伝子欠損マウスで有意に低下していたcaspase398活性もいずれもAPJ遺伝子欠損マウスにおいて有意に低くTUNEL染色でもAPJ虚伝子欠損マウスでアポトーシス細胞の減少が確認された.またリン酸化JNK:.の発現量がAPJ遣伝子欠損マウスで低下しておりcFLIPの発現が野生型マウスで低下していた.1結論】マウス劇症肝炎モデル’においてAPJの関与が示唆されAPJシグナルはJNK:のリン酸化を介しcFLIPをダウンレギュレーションすることにより..劇症肝炎に関与していると考えられた.劇症肝炎はいまだ死亡率の高い難治性疾患でありそのメカニズムの研究がすすめられている.APJシグナルはその治療において口薬ターゲットになるのではないだろうか.
索引用語