セッション情報 一般演題(口演)

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タイトル

O-049 HCVトランスジェニックマウスを用いた分枝鎖アミノ酸・インターフェロンの鉄代謝機構の解析

演者 是永匡紹(川崎医科大学肝胆膵内科学)
共同演者 仁科惣治(川崎医科大学肝胆膵内科学), 日野啓輔(川崎医科大学肝胆膵内科学), 富山恭行(川崎医科大学肝胆膵内科学), 是永圭子(川崎医科大学肝胆膵内科学)
抄録 [目的]分枝鎖アミノ酸(BCAA)やインターフェロン(IFN>少量長期投与はC型慢性肝疾患に対する肝発癌抑劇作用が報告された薬剤である.がその機序については明らかにされていない、一方われわれの且CVトランスジェニックマウス(HCVTgM)はHCVタンパクによる酸化ストレス充進が鉄代謝異常を誘導し更なる酸化ストレス増強から肝発癌をきたす動物モデルである(Gastroenterology2008)そこでBCAA・IFNの肝発癌抑制効果について鉄代謝に与える影響から検討を行った.[方法]検討1:8週齢のHCVTgM(雄)に鉄過剰食と3%BCAA穎粒を与えt controlとして3%カゼインを用いた24週後に肝を摘出鉄濃度とROS(dihydroethidium染色)血清よりhepcidin25と酸化ストレスとしてdROM抗酸化能としてBAPを測定しBAP/dROM比(酸化ストレスに対する抗酸化能)で評価した.検討2:32週齢の鉄負荷HCVTgMにmouselFN(1×1051U)を連日5回投与し同様の解析をした.[成績]dihydroethidium染色とBAP/dROMは負の相関関係(r=0.74PくOD1)を認めたBCAAが投与されたHCVTgMではcontrolと比較し肝内鉄濃度搾制(218土15vs325±42)hepcidin25充進(348土27vs241±35)BAP/dROM上昇(27.6±2.1vs23.4±1.1)が有意な差をもって確認された(PくO05)IFN投与を行ったHCVTgMでも非投与例と比較し肝内鉄濃度抑制(205±11vs241±15)hepcidin25尤進(340±13vs300±7).BAP/dROM上昇(23±O.8vs19±02)が有意な差を持って確認された(Pく0.05)更なる解析によりBCAAは肝ミトコンドリアの抗酸化能(MnSOD)を上昇IFNは酸化ストレス抑制のみならず且6の充進とSTAT3のリン酸化によりhepcidinを上昇させることが確認され. C型慢性肝炎に対するBCAA穎粒・IFN少量長期投与例でもhepcidinBAP/dROMの上昇を認めた.[結論]BCAA・IFN投与はその機序が異なるもHCVが誘導する鉄代謝異常を改善させ肝発癌抑制の一機序となる.HCV排除難治例や高齢者では両剤を積極的に投与すべきと考えられる
索引用語