セッション情報 一般演題(口演)

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タイトル

O-053 肝硬変高発癌マウスへの自己骨髄細胞投与は肝発癌を抑制する

演者
共同演者
抄録 【目的】我々はこれまで罪代感性肝硬変症に対して自己骨髄細胞投与(ABMi)療法を多施設臨床研究として行いその有効性及び安全性を報告してきた.一方骨髄細胞の発癌に対する影響は未だ明らかではない.そこで、肝硬変高発癌マウスへ自己骨髄細胞を頻回に投与し骨髄細胞投与の肝発癌への影響を解析評価した.【方法1生後2週マウスへのDEN単回投与と週2回CCh反復投与により「マウス肝硬変高発癌(DEN/GFP一一CCk)モデル」を作成しコントロール群とした(n=17).またDEN投与後2ヶ月から同種同系GFP陽性骨髄単核球細胞を2週間毎に尾静脈から計5回投与しこれを骨髄投与群とした(n=23).DEN投与後4.5ヶ月時点の肝発癌動態を組織学的に評価した.また肝線維化や酸化ストレス評価によりメカニズム解析を行った.【結果lDEN投与後4.5ヶ月の骨髄投与群においてfoci及び腫瘍の発生率(foci/腫瘍;p〈o.OO1/p<0.05)と個数(p<0.Ol/p<O.OOI)は有意に低くサイズ(p=0.35/p=α43)は同等でGFP陽性細胞由来腫瘍は認めなかった.また骨髄投与群では肝線維化は有意に抑制され(p〈0.05)肝8-OHIdG量はO.85倍(p<0.Ol).と有意に低下し背景肝には核内Nrf2蛋自の高発現細胞を確認した.さらに骨髄投与群で肝SOD活性は有意に高く保持され(p<0.05)背景肝の線維束に沿ってGFP&SOD3共陽性細脆の生着を蛍光二重染色で確認した.【結論】肝硬変高発癌マウスへの骨髄細胞投与は肝発癌を促進することなくむしろ抑制した.そのメカニズムとして投与骨髄細胞が抗酸化ス1トレス関連蛋白を発現しredox制御に直接的に寄与していることが考えられ骨髄由来抑制細胞に代表される免疫抑制機構とは反対の「骨髄細胞による発癌抑制機構」が存在することが示唆された.
索引用語