セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-057 当院におけるHBVキャリア急性増悪に対する核酸アナログインターフェロンステロイド併用療法の治療成績

演者 原祐(虎の門病院肝臓センター)
共同演者 鈴木文孝(虎の門病院肝臓センター), 瀬古裕也(虎の門病院肝臓センター), 大野敦司(虎の門病院肝臓センター), 今井則博(虎の門病院肝臓センター), 川村祐介(虎の門病院肝臓センター), 瀬崎ひとみ(虎の門病院肝臓センター), 保坂哲也(虎の門病院肝臓センター), 芥田憲夫(虎の門病院肝臓センター), 小林正宏(虎の門病院肝臓センター), 鈴木義之(虎の門病院肝臓センター), 荒瀬康司(虎の門病院肝臓センター), 池田建次(虎の門病院肝臓センター), 熊田博光(虎の門病院肝臓センター)
抄録 【目的】HBVキャリア増悪に対して核酸アナログ(NA)が治療の主体である.劇症化阻止の目的で多剤の併用を要する症例を経験するがその標準的治療は定まっていない.当科での核酸アナログ(NA)インターフェロン(IFN)ステロイド(CS)の3剤併用療法の有用性について報告する.【方法】2003年から2010年までに虎の門病院肝臓センターにてHBVキャリア増悪に対してNA+IFN+CS併用療法を施行した19例.ALT 5001U/1以上またはT-Bil lmg/dl以上への上昇を急性増悪とした.使用したIFNはIFNα/IFNβ 18/1NAはうミブジン/エンテカビル10/9であった.患者背景は男性/女性14/5年齢(中央値)43歳HBeAg+/一 12/7genotype B/C/others 1/17/1慢性肝炎/肝硬変14/5であった.治療開始時の検査中央値はALT706m/LT-Bi12」5mgAlb3.5g/dl血小板数15.7万/μ1PT79.3%HBVDNA7.610g copies/miであった.【結果】19例中16例は劇症化・重症化せず肝炎の改善を認めた.一方1例が肝移植を要し2例は肝不全で死亡したがいずれも肝硬変であった.治療開始後7例が3カ月以内にALT301U/1以下を達成し.7例が1年3例が2年を要した. HBVDNA量は4週目までに2例8週目1例12週目2例24週目7例が陰性化した.HBeAg陽性例12例中6例がseroconversionした.【結論】重症化が危惧されるB型慢性肝炎急性増悪に対して内科的治療としてNA+IFN+CS併用療法は有用な治療法と考えられた.
索引用語