セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-062 B型肝炎genotype Aの急性肝炎の病態と予後

演者 瀬古裕也(虎の門病院肝臓センター)
共同演者 池田健次(虎の門病院肝臓センター), 今井則博(虎の門病院肝臓センター), 川村祐介(虎の門病院肝臓センター), 瀬崎ひとみ(虎の門病院肝臓センター), 保坂哲也(虎の門病院肝臓センター), 芥田憲夫(虎の門病院肝臓センター), 小林正宏(虎の門病院肝臓センター), 鈴木文孝(虎の門病院肝臓センター), 鈴木義之(虎の門病院肝臓センター), 斉藤聡(虎の門病院肝臓センター), 荒瀬康司(虎の門病院肝臓センター), 熊田博光(虎の門病院肝臓センター)
抄録 【目的】B型急性肝炎genotype Aは慢性化率が高いとされている.今回当院にて治療を行ったB型急性肝炎genotype Aの病態予後につき検:討を行った.【対象】当院にて1976年から2010年の間に治療を行ったB型肝炎:genotype A223例のうち急性肝炎と診断された66例.発症時期を2000年以前の「前期」2001年から2005年の「中期」2006年以降の「後期」に分類し慢性化率と背景核酸アナログ投与開始までの期間について検討を行った.男性/女性:64/2年齢中央値33歳AST/ALT(中央値)870/1797 IU/LT-bil(中央値)4.8 mg/dL.前期が27例中期が23例後期が16例であった.【結果】1)核酸アナログ投与例は38例.IFN投与例は15例急性肝炎発症後30日以内に核酸アナログ投与を行ったものは26例でありLAM21例ETV3例LAMからETV変更2例であった時期別には前期1例中期12例、後期13例であった核酸アナログ早期投与26例.は全例HBs抗原の消失を認め25例は内服を終了できた.2)核酸アナログ非投与例及び急性肝炎発症後30H以降に投与を開始した40例からは14例(35%)が慢性肝炎となった.前期10例中期4例であり2006年以降は慢性化例を認めていない.2)慢性化14例は全て男性でAST/ALT(中央値)396/5821U/LT-bil(中央値)O.4 mg/dしと低かった.慢性化例ではASTALTT-bil’VGTPが定値でありSNMC治療歴IFN治療歴が多かった.【結語】急性B型肝炎genotype Aの慢性化率は早期に核酸アナログ製剤を開始した症例をのぞくと35%であった.発症から30H以内に核酸アナログを開始した症例からは慢性化例は認めなかった.急性B型肝炎genotype Aは慢性化率が高く核酸アナログ製剤の早期投与により慢性化が予防できるため早期の検査治療開始が重要である.
索引用語