セッション情報 | 一般演題(口演) |
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タイトル | O-065 C型慢性肝炎治療成功例における血清中アポリポ蛋白の変動 |
演者 | 高亀道生(東邦大学大森病院消化器内科) |
共同演者 | 石井耕司(東邦大学大森病院消化器内科), 篠原美絵(東邦大学大森病院消化器内科), 篠原正夫(東邦大学大森病院消化器内科), 永井英成(東邦大学大森病院消化器内科), 渡邊学(東邦大学大森病院消化器内科), 五十嵐良典(東邦大学大森病院消化器内科), 住野泰清(東邦大学大森病院消化器内科) |
抄録 | 【背景1我々はtC型慢性肝炎(CHC)患者がIFN治療によってC型肝炎ウイルス(HCV)排除に成功(SVR)した場合には血清総コレステロール(Cho)LDL-Chor几DL℃hoが上昇する事を報告した最近. LDL-ChoやVLDL-Choの構成成分であるアポリポ蛋白(Apo)一Bの肝臓からの分泌が小胞体ストレスによって阻害される事や宿主Apo-B関連酵素が抗HCV効果を有する事が明らかになった.今回の目的.はCHC患者がIFN治療によってSVRが得られた場合の血清Apo-Bの変動を明らかにする.【対象と方法】当院でIFN治療によって治療効果が判明している116人のCHC患者が対象で63例はHCV genotype(G)1b(G1群)53例はG2aまたは2bに感染していた(G2群).対象症例に対しリバビリンとPEG-IFNct-2a.(n=35)またはPEG-IFNα一2b(n=M)の併用療法またはPEG-IFNα一2a(nニ27)の単独治療を行った治療終了24週後(判定時)の血清HCV-RNAが陰性化した場合をSVRとし。それ以外をnon-SVRとした.治療開始前と判定時に空腹時採血を行い血清トリグリセリド(TG)総ChoApO-BApO-AlApo-A2を測定した、 K結果】G1群63例から38例(60%)にG2群53例から48例(91%)にSVRが得られた.G1群およびG2群ではSVRが得られると血清Apo-Bと総Choは判定時には治療前に比べて有意に(P<005by W皿coxon test)上昇したしかしt G1群でもG2群でもnon-SVRであるとこれらのパラメーターは治療前後で有意に変化しなかった.尚血清Apo-A1はG1群のnon-SVRでのみ判定時には治療前に比べて有意に低下した.血清TGはいずれの場合にも有意な変化はみられなかった.【結論】HCVのG1G2感染では等しくApo-Bと総Choは低下している可能性が示唆されHCV排除に成功するとこれらのパラメーターは上昇するものと思われた.一方血清Apo一’A1Apo-A2およびTGには特定の変化は認められなかった. |
索引用語 |