抄録 |
【冒的IC型肝炎ウイルス感染は糖・脂質代謝異常鉄の蓄積傾向を招く.インスリン抵抗性・メタボリックシンド月一ムを招きさらにFN治療抵抗性を惹起する。アディポネクチン(Ad)はインスリン感受性を増強し肝臓の脂肪化・線維化を抑制する事が示されて1いる.よってAdはIFN治療反応姓に影響する可能性がある我々は緑茶の併用がIFN治療の安全性と有効性と高める事を報告してきた.最近米国の大規模研究でコーヒーの摂取がペグインターフェロン/リバビリン併用療法(PEGIRBV).の治療効果を高めることが報告された1型高ウイルス量のC型慢性肝炎患者(CHC)において緑茶投与によるAdの反応性とIFN治療への効果を検討した【方法】対象は組織学駒に証明された1型高ウイルス量のCHC24例(男性12例。女性12例59.7±7.8歳44-75歳)治療開始前患者よりICを得た. PEG/RBV開始4週前よりバルクの緑茶粉末6gを1日3回に分けて服用した.緑茶粉末は治療終了時まで服用した.緑茶服用前および服用開始4週間後のAd濃度の推移を測定し最終的な治療効果との関連を検討した【成績】Adは緑茶投与前115±6.3(36-24.5)pg/mしで、投与4週後は工26±5.9(3.8-2&3)pg/mしと増加していた珍襲が20pg/mL以下とAdが低値の20例では投与前9.2±39pg/mしから4週後は10.9±4.5pg/nしと有意に増加した.平均増加率は20D%.なお緑茶粉末投与に伴う重篤な副作用はなく、ほとんどの患者が治療を終了した.治療終了時HCV-RNAの陰性化率は8715%著効率は10/24 41.6%であった.緑茶粉末1日6glヶ月間服用後Ad濃度が増加しなかった群の著効率は1/714%であったのに対し増加群では9!1753%と有意に著効率が高かった.【結論】C型慢性肝炎のPEG/RBVにおいて緑茶投与はアディポネクチンの増加作用を介して治療効果を高めている可能性が示唆された.その費用対効果はきわめて優れている. |