セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-067 C型肝疾患患者に対するPegIFN少量長期投与による発癌抑制

演者 三浦幸太郎(帝京大学内科)
共同演者 安達運(帝京大学内科), 中島晶子(帝京大学内科), 三神昌樹(帝京大学内科), 相磯光彦(帝京大学内科), 高森頼雪(帝京大学内科), 田中篤(帝京大学内科), 滝川一(帝京大学内科)
抄録 【目的】C型慢性肝疾患患者は徐々に高齢化しており発癌リスクが高いにもかかわらずPeglFNSRib ec準治療が施行できない症例が存在する.一方HALT-C研究からはPegIFNα2a少量長期投与の発癌抑制効果が示されている.本研究ではPeglFN少量長期投与による発癌抑制効果の有無を検証した.【方法】当院においてPeglFN少量長期投与を行った37症例(男性/女性 20/17例治療回数44回)を対象としt開始前の各因子および投与開始後24週のALT・AFPと発癌の有無及び生死との関連を検討した.【成績】少量長期を行った理由として当初から長期投与を行った症例が26例標準治療を開始したrdS NVRとなり少量長期に移行した症例が10例標準治療中の副作用のため移行した症例が1例であった治療開始時の平均年齢ALT・AFP平均値は63.5歳90.41U37.5n9〆mlで標準治療導入症例と比較しいずれも有意に高値であった.肝細胞癌発症後の治療が44回中6回であった治療内容はα2a単独90pg/’週が201回α2a90pg/週+Rib200mg/日が6回α2bO.5μg/kg/週+Rib200mg/日が18回で。平均治療期間は86.7±76.7週[8-314]であった.治療開始からの平均観察期間は3、4±2.0年2例でSVRが得られた.44回の治療終了後11回で肝細胞癌が発生しことに発癌後に冶凝した6例では全例再発していた.経過観察中の死亡は37例中6例肝開田死4例・他疾患による死亡2例(脳腫瘍髄膜炎)であった治療開始後24週時点のALT値(<401U)AFP値(く10ng/mDと発癌・生死との間には治療例全体では有意な関連がなかった.しかし発癌後治療6回を除いた検討では24週終了時のAFP値≧10ngmi・<工Ong/m 1症例はそれぞれ9例・12例であり前者からは3例で発癌がみられたが後者では発癌は皆無であった〔p=O.048logtrank test).【結論】肝細胞癌発癌の既往のない症例に対してPeglFN少量長期投与を行い投与開始24週後のAFP値がく10ng/mlに低下すれば発癌を抑制できる可能性がある.
索引用語