セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-068 C型慢性肝炎に対するPegIFNα-2b+RBV2剤併用療法の治療効果とSVR向上のための対策

演者 松村寛(日本大学消化器肝臓内科)
共同演者 森山光彦(日本大学消化器肝臓内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎治療において現在Telaprevir3剤併用療法が使用可能となったがt65歳以上の高齢者やHb12g/dL未満の症例にはこの3剤併用が使用しにくい.C型慢性肝炎患者の高齢化が進んでいる中PeglFNa-2b+RBV2剤併用療法のSVR向上のための要因の解析と対策は急務である.【方法】当科または関連施設にてPeglFNα一2b+RIBV療法を実施し投与終了後観察期間が終了したGenotype1高ウイルス量の262例を対象とした【結果】SVRは48.5%(127/262)であった.年齢別にSVRを検討すると65歳以上(0群)/65歳未満(Y群);a4.6%(14/57)/55796(113/203)と有意な差を認めた.投与前Hb値別に検討すると12g/dL未満(L群)/12g/dL以上(H群):47.6%(10/21)/4&7%(109/224)と.同等な治療成績を得ることができた.2剤の中止例および減量例は0群に多い傾向にあった.多変量解析の結果SVRに寄与する因子としてはEVRRBVのAdherence(Ad)60%以上が挙げられた.これより薬剤Adherence(Ad)60%達成率を検討するとPeglFNα一2bは0群/Y群;66.7%(38/57)/73.9%(150/203)1群/H群 ;71.4%(15/21)/71.9%(161/224)と差を認めなかったがRBV Adは0群/Y群:66.7%(38/57)/79.8%(162/203).L群/H群:52.4%(11/21)/79%(177/224)と0群とL群で有意な低下を認めた.【まとめ】Genotype1高ウイルス量症例において65歳以上ではSVR率が低率であったがHb12g/dL未満の症例ではそれ以上の症例と同等の治療効果を得ることができた。65歳以上の症例ではRBVのAdherenceが低くIL28Bがmalor homoのうちt投与中HCV RNAの陰性化が得られた症例では投与期間を延長してRBVのAdherenceを上げる工夫が必要であることが町田された.
索引用語