セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-071 PegIFN/RBV併用療法における4週後HCVRNA減少率とcore領域変異IL28Bによる効果予測の比較

演者 中根邦夫(市立秋田総合病院消化器・代謝内科)
共同演者 小松眞史(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 辻剛俊(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 津田聡子(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 石井元(市立秋田総合病院消化器・代謝内科), 青木隼人(市立秋田総合病院消化器・代謝内科)
抄録 【目的1C型慢性肝炎に対するPeglFN/RBV併用療法において効果予測因子としてIL28B SNPsやHCV coreアミノ酸変異ISDRが報告されている.今回我々はさらにPeglFN/RBV併用療法に対する4週後HCVRNA減少率を調べn28Bやcoreアミノ酸変異による治療効果予測と比較検討した.【対象と方法1当科にてPeglFN/RBV併用療法を行った1型C型慢性肝炎患者113例を対象とした.PegIFNとRBVは原則として体重ベースで投与した.4週後のHCVRNA減少率を測定しcore領域の変異および承諾を得られた48例については皿.28B周辺SNP(rs8099917)についても検討した.【成績】SVR率は49.6%であった。HCVRNA陰性化時期別では2週;4週:12週:24週:25週以降=iOO%;100%:73.7%:62.1%:16.7%であった.2週目HCVRNAが陰牲化した3例では24週間の治療で全例SVRとなった. Core領域AA70 muta皿tではNR 9e 56.4%とwild(6.6%)と比較して有意に高かった.(p〈OOO1). core70変異別HCVRNA減少率は4週後ではwild : mutant= 3.6:21(LoglU/ml)とmutantで有意1に低かった.4週目HCVRNAの低下が2Log未満では有意にSVR率が低下した. IL28B周辺SNPを測定できた48例中TT29.例TG19例であった.SVR率はTT:TG = 55.2%:10:5%と有意にTTで高かった.またcore70 mutant率はTT:TG=26.3%二87.5%とTGで有意に高かった. NR率はcore70 mutant 56.4%4週後HCVRNA減少率(20LoglU/副≧)70.4%1[.28B TG 78.9%であったIL28B TGでSVR例が2例あったがtいずれも4週後HCVRNAが2L◎g以上低下していた.1結論lcore70 mutant及びIL28B(TG)治療4週後のHCV減少率(2.OLo以U/m1≧)のいずれもNRの予測因子であるがIL28Bの変異と4週目のHCVRNAの低下が2Log未満を組み合わせることでより高い精度でNR予測が可能と考えられた.
索引用語