セッション情報 一般演題(口演)

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O-073 超高齢者に対するERCP時の二酸化炭素(CO2)送気の有用性について

演者
共同演者
抄録 【目的】超高齢者のERCP検査時、二酸化炭素(CO2)送気が有用か否かを検討する.1対象・方法】2010年4月から12月の間当院で施行したERCP症例193例のうちt呼吸機能低下等の除外症例を除く連続した186例を通常送気で85歳未満のA群85歳以上のB群COa送気で85歳未満のC群85歳以上のD群と4群に分けて検討した.1)処置の成功率2>盲目的に3段階評価した検査前後の腸管ガス像3)腹痛・胎動感・嘔気のVAS評価4)検査後24時聞の嘔吐及びMe-tocioprarnideの使用の有無5)鎮静剤の使用量6)術中の呼吸循環動態の変化の評価偶発症を検討した.【成績】症例数はA群79例B群17例C群76例D群14例1)成功率はA群87。3%B群100%tC群92.1%D群92.9%と差を認めず.2)ガス像に関してはC群がA群より有意に少なかったが(p=0.0018)超高齢者では差を認めなかった.3)術後の各症状のVASは差を認めなかったが各症状のVASは超高齢者で低い傾向を認めた.4)嘔吐はC群がB群より有意に少なく(p=0.0346)超高齢者が多くCO2送気が少ない傾向にあった。制吐剤の使用はC群がA群より有意に少なかった(p=0.0195)超高齢者で多い傾向を認めたが超高齢者では差を認めなかった.5)鎮静剤の使罵量は超高齢者で少なかった.6)術申の低酸素血症や高血圧はCO.送気で少ない傾向にあり年齢による差は認めなかった.偶発症には差を認めなかった.階論】高齢者はVASによる症状の訴えには乏しいが術後に嘔吐を認め制吐剤を要することがある.ERCP時のCO2送気は処置成績には影響を認めず処置中の呼吸循環動態の安定にも寄与する可能性も高く嘔吐等の術後の症状を軽減しうるため有用である.
索引用語