セッション情報 |
一般演題(口演)
|
タイトル |
O-075 急性胆管炎症例に対する緊急ERCP治療の検討
|
演者 |
野村祐介(医療法人川崎病院消化器内科) |
共同演者 |
西田悠(医療法人川崎病院消化器内科), 竹内庸浩(医療法人川崎病院消化器内科), 前田哲男(医療法人川崎病院消化器内科), 多田秀敏(医療法人川崎病院消化器内科) |
抄録 |
1目的】急性胆管炎の診療ガイドラインでは中等症以上では早期に胆道ドレナージを行うべきであるとされている当院で経験した急性胆管炎症例について緊急ERCPの効果を明らかにする1方法12007年7月から2011年7月までの4年間に当院に入院しERCPを施行した急性胆管炎症例186例.24時間以内にERCPを行った群を緊急群それ以降に行った群を待機群とし治療成績についてretrospectiveに検討した.全例にwire guided cannulatiqnを行っている.【結果】(1)緊急群は91例(男性50例女性41例).平均年齢792歳.重症27例中等症57例軽症7例.原因疾患は総胆管結石60例悪性胆道狭窄18例その他13例.胆管挿管成功率 S4、5%総胆管結石60例では完全裁石37例(61%)(一期的忌日28例.ドレナージして後日台石9例)EBDのみ20例(33%)平均ERCP回数1.20回であった.悪性胆道狭窄18例中EBDを12例に行った. ERCP偶発症は5例(膵炎2例高アミラーゼ血症2例心呼吸停止1例).入院中の死亡は13例(胆管炎による死亡4例他病死9例).平均入院期間はao.7日.(2)待機群は95例(男性51例女性44例).平均年齢75.7歳.重症ll例中等症77例軽症7例.原因疾患は総胆管結石46例悪性胆道狭窄22例その他27例.胆管挿管成功率93.6%.総胆管結石46例では完全唾石32例(69%)〈一期的裁石28例ドレナージして後日裁石4例)EBDのみ12例(26%)退院までのERCP回数U3回であった悪性胆道狭窄22例.中EBDを16例に行ったERCPの偶発症は17例(膵炎9例.高アミラーゼ血症7例出血1例).入院中の死亡は7例(胆管炎による死亡なし他病死7例)平均入院期間は238日.1結論】.緊急群は待機群と比較し重症が多いにもかかわらず胆管挿管率胆管炎改善度、ERCP回数偶発症入院期間などで遜色のない成績であった.急性胆管炎に対しては積極的に緊急ERCPを行うことが望ましいと考えられた. |
索引用語 |
|