セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-079 術後再建腸管における内視鏡的逆行性胆管膵管造影および処置の消化管再建法別成功率と内視鏡的アプローチの工夫について

演者 木田明彦(富山県立中央病院内科)
共同演者 松田耕一郎(富山県立中央病院内科), 野田八嗣(富山県立中央病院内科)
抄録 【目的】術後再建腸管における内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)および処置の消化管再建法別成功率と内視鏡的アプローチの工夫について検討した.【方法】2007年4月から2011年10月までに術後再建腸管.においてERCPおよび処置が施行された135例を対象とした.消化管再建法の内訳はBi11 38例Bi12 34例Roux-en-Y法(R-Y)24例胆管空腸吻合20例膵頭十二指腸癌除法(PD2A)17例t double tract(DT)2例で検査や処置の内訳は造影や胆管・膵管生検34例内視鏡的結石摘出45例胆管ステンティング49例その他の処置が7例であった.使用した内視鏡は側視鏡や直視鏡に加えて最近ではダブルバルーン内視鏡(DBE)も使用した.DBEを用いた胆管ステンティングの工夫としてはDBE下で胆管にガイドワイヤー挿入後オーバーチューブとガイドワイヤーを残して内視鏡本体を抜去しオーバーチューブ内のガイドワイヤーを介してステントを挿入した.【結果】Bi11では全例側視鏡で成功率84%(38例中32例)B㎎では33例直視鏡と1例DBEで成功率82%(34例中28例)R-YではDBEを用いた19例で成功率53日置19船中10例)DBEを用いる以前の5例は全例不成功であった.胆管空腸吻合では成功率は直視鏡9例で89%(9例中8例)DBElI例で27%(11例中3例)でありDBEまで使用しも吻合部まで到達できないことが不成功の原因であった.PD2Aは全例DBEDTは2例とも側視鏡でそれぞれ成功率は82%100%であった.【結語】術後再建腸管におけるERCPおよび処置の成功率は高まっているもののR-YやPD2AではDBEを用いた手技の工夫が必須でありまた胆管空腸吻合では直視鏡でも吻合部が確認できる距離での再建が望まれた.
索引用語