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タイトル

O-089 膵癌の抗癌剤感受性予測とテーラーメイド治療

演者
共同演者
抄録 【目的】我々はこれまで膵癌の抗癌剤感受性に関わる因子としてHSP27に着為し検討を行ってきた.膵癌の病理組織学的診断のために不可欠となったEUS-FNAで得られた組織検体を用いて同時に抗癌剤感受性予測を行い膵癌のテーラーメイド治療を実現することを目的とした.【方法と結果11)且SP27の同定:6種類のヒト膵癌細胞株を塩酸ゲムシタビン(GEM)感受性株群とGEM耐性株群に分類しプロテオミクス解析によりGEM耐性株群でHSP27の発現が尤記していることを確認した.さらにGEM耐性株においてHSP27の発現を抑制することによりGEM感受性が改善した.2)EUS-FNA検体での検討’:当院で通常型膵癌と診断されGEMを投与された症例のEUS-FNA検体を用いてHSP27の免疫染色を行った. HSP27の発現が高かった症例で生存期間が短い傾向を認めた.3)IFN-yによるHSP27発現抑制とGEM感受性改善効果:GEM耐性株においてIFN一γを添加することによりHSP27の発現が抑制されGEM感受性が改善したさらにGEM耐性株を移植したヌードマウスにおいてIFN-Yを腫瘍内注入することによりGEM感受性が改善することが示唆された.4)S-1に関する検討:6種類の膵癌細胞株をS-1感受性株群と耐性株群に分類しS-1の耐性に関与する蛋白の同定を行った.【結語】HSP27は抗アポトーシスの経路に関与することが報告されておめGEMによって誘導されるアポトーシスを阻害している可能性が考えられる。膵癌の抗癌剤耐憧発現に関する機序を解明することにより化学療法の治療効果改善が期待されるまた.EUS-FNAの手技を用いた抗癌剤の感受性予測と.これに基づいた抗癌剤選択やIFN一γなどの薬剤注入療法の併用が可能となれば生存率の向上に寄与すると考える.
索引用語