セッション情報 |
一般演題(口演)
基礎
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タイトル |
O-092 グリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)による膵癌細胞の活動性の変化に対するuPAとMMPの役割
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演者 |
舟橋整(名古屋市立大学消化器外科) |
共同演者 |
松尾洋一(名古屋市立大学消化器外科), 石黒秀行(名古屋市立大学消化器外科), 岡田祐二(名古屋市立大学消化器外科), 木村昌弘(名古屋市立大学消化器外科), 竹山廣光(名古屋市立大学消化器外科) |
抄録 |
1目的1癌の転移浸潤は多段階発現によることは知られている.近年タンパク質分解酵素の一種であるMMPとuPAが関与していることが報告されている.本実験では膵癌細胞においてGDNF刺激における増殖能浸潤能の変化に対するproteaseの役割を検討した.【方法・結果1ヒト膵癌細胞株BxPC-3HPAF-IIMIA PaCa-2SWI990におけるダリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)のレセプター一・ GF:R-a1とRETの存在をRT-PCRとWestern blotting法にて確認した.さらにそれらヒト膵癌細胞株におけるuPAの存在をCasein Zymographyにて確認した.高分子量低分子量2つのuPAを発現しているHPAF-IIをGDNFで刺激するとuPAの増強を認めこれはMMP抗体で1は抑制されなかったがuPA抗体にて抑制された.次にMMPのGDNFによる発現変化をGelatin Zymographyにて確認.した. MMP」2・一9はGDNF刺激により増強しMMP抗体にて抑制されたがuPA抗体はわずかに抑制したのみであった.MTTassayによって細胞の増殖能を調べたところGDNFで増強した増殖能はMMPuPAの抗体にて抑制1された.Matrigel Double Chamber assayにて細胞の浸潤能を検討するとGDNFにて増強した浸潤能はuPAMMP抗体によって抑制された.【結論】GDNFは膵癌細胞におけるuPAMMPの発現さらには浸潤能増殖能を増強させる.これはuPA抗体MMP抗体にて押制されることからGDNFによる細胞増殖浸潤能はuPAを介したMMPの変化が大きな役割を担っていることが示唆された. |
索引用語 |
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