セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
O-095 慢性膵炎におけるアミノ酸代謝異常の検討
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演者 |
川口義明(東海大学消化器内科) |
共同演者 |
小川真実(東海大学消化器内科), 鶴谷康太(東海大学消化器内科), 仁品玲子(東海大学消化器内科), 伊藤裕幸(東海大学消化器内科), 峯徹哉(東海大学消化器内科) |
抄録 |
【背景】慢性膵炎患者ではいくつかの栄養パラメーターが減少しており特に蛋白欠乏に関する報告が散見される.蛋白欠乏は血漿アミノ酸濃度の減少と強く閲連しているが慢性膵炎におけるアミノ酸代謝に関する報告は少ない.【目的1慢性膵炎患者における血漿アミノ酸濃度と外分泌機能との関連に関して検討する.【対象と方法】アルコール性慢性膵炎患者39例健常者12例.(男性8例女性4例平均年齢25.1±10.4)を対象とし慢性膵炎患者を膵外分泌機能正常群28例(男性26例女性2例平均年齢60.0±12.6)と低下群11例(男性11例女性0例平均年齢62.3±11.4)に分類した.膵切除後症例仮性膵嚢胞・胆管閉塞などの合併症例膵消化酵素剤服用症例肝硬変合併症例は除外した.BMIアルブミン値HbAlc各種アミノ酸濃度に関して測定3群を比較検討した.【結果】3群間で性別に有意差なし年齢で慢性膵炎は健常群と比較して有意に高齢であった.BMI(kg/m2)は健常群慢性膵炎外分泌機能正常群低下群で25.5±3.220.6士3.2(vs.健常群P=0.033)192±40(vs.健常群Pニ0.029;vs.機能正常群P 一 O.779)血清アルブミン値(g/dl)は3.9±O.33.6±0.6(P=O.C62)3.5±OA(P=0058P=0。999)HbAlc(96)は4.9±0.35.3±α6(P=O.055).61±0.4(P = O.M5P == OL999)総血漿アミノ酸値(μmol/L)は.2879.5±20.12473.1±366(P=0.031)2251.1±39.2(P=0.021.P=0.061)であった.各種アミノ酸値(pmol/L)ではHis面ineが70.3±2.968.3±1.4(P=α063)53.7±1!7 (P=0.033P=α045)Me血ionineが245±1.422.1±O.6(P=O.069).15.6±1.6(P=O.044P = O.049)であった.【結論】慢性膵炎患者では血漿総アミノ酸濃度の低下が認められアミノ酸分析では、外分泌機能低下手でMstidineMethionineの低下が認められた.これらのアミノ酸代謝異常は慢性膵炎の病態に関連している可能性が示唆された、 |
索引用語 |
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