セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-097 疼痛症状のある慢性膵炎患者に対する成分栄養剤(エレンタール)の有用性

演者 池浦司(関西医科大学内科学第三講座)
共同演者 高岡亮(関西医科大学内科学第三講座), 内田一茂(関西医科大学内科学第三講座), 島谷昌明(関西医科大学内科学第三講座), 三好秀明(関西医科大学内科学第三講座), 楠田武生(関西医科大学内科学第三講座), 岡崎和一(関西医科大学内科学第三講座)
抄録 【目的1慢性膵炎患者の診療において腹痛や背部痛といった痔痛に対する対策が患者のQOLを改善させる点で非常に重要である.近年低脂肪含有であり膵外分泌刺激が少ない成分栄養剤(elemen/ta1 diet:ED)の投与は急性膵炎のみならず慢性膵炎の診療においてもその有用性が注目されている.今圓われわれは痺痛症状を有する慢性膵炎患者に対するED(エレンタール)の長期投与の有用性について検証した.【方法】対象は2008年1月半ら2011年12月までに4週間以上のエレンタールの投与をおこなった疾痛症状のある慢性膵炎18例である(平均年齢51.1歳男女比6:13).エレン鳳町ルの投与は原則として1日80g(300kcal)以上とし服薬方法は患者の生活様式に合わせて自由とした.疹痛は3段階(2++一)で表した.また血液検査にてアミラーゼリパーゼアルブミンを測定し血清学的にもその効果について評価した.【成績】慢性膵炎の成因はアルコールが3例特発性が11例その他が4例であり慢性膵炎診断基準では確診が3例回診が15例であったエレンタールの平均投与期間は224日(29~716)でエレンタールの1日あたりの投与量は80gが10例160gが3例240gが5例であった.投与前の疹痛(2+/+/一)は72%/28%/0%であったが投与4週後.には22%/39%/39%投与8週後には6%/47%/47%と有意に岬町症状の改善がみられた.また投与前の血清アミラーゼ値およびリパーゼ値はそれぞれ48U/155U/1であったのに対し投与8週後には39U/144U/1とわずかに低下がみられた血清アルブミン値に関しては投与前で4.6mg/d1投与8週後は4.4mg/d1と有意な変化はなかった.【結論】EDの長期投与は慢性膵炎患者の痙痛症状を改善させQOLの向上に寄与するものと考えられた.
索引用語