セッション情報 |
一般演題(口演)
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タイトル |
O-099 自己免疫性膵炎(AIP)に対するPET/CTでの膵外病変の評価とSUV値の意義
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演者 |
久保敦司(倉敷中央病院消化器内科) |
共同演者 |
石田悦嗣(倉敷中央病院消化器内科), 酒井章裕(倉敷中央病院消化器内科), 清輔良江(倉敷中央病院消化器内科), 松枝和宏(倉敷中央病院消化器内科), 山本博(倉敷中央病院消化器内科) |
抄録 |
【目的1近年AIPは全身性疾患としての認識が確立され膵外病変の評価が重要でありその膵外病変に対する評価法としてPET/CTの有用性が指摘されてきた.今回我々はAIPに対するPET/CTでの膵外病変の評価とSUV値の意義について検討したので報告する.【方法】2002年1月から2011年10月目でに当科にてAIPと診断された36例(疑診例を含む)のうちPET/CTが施行された21例(男性16例女性5例年齢中央値66歳)を対象とした.項目1としてPET/CTにおける集積病変数とIgGおよびlgG4の関係t項目2として集積部位での最大SUV値とIgGIgG4の関係をretrospectiveに検討した.【結果]対象患者の初診時の主訴は無症状12例黄疸5食欲不振2例心窩部痛2例.血清IgG中央値1705mg/d1(741-7953)血清IgG4中央値288mg/dl(7.6-3730).画像所見にて膵腫大を認めたものが17例(81%)膵管狭細像を認めたものが19例(90%)ステロイド導入13例く62%).胆管ドレナージ施行9例(4296)再燃例3例(14%).PET/CTにおける集積病変数の中央値は2(1-14)全例に膵周囲に集積を認め13例(62%)では2病変以上に集積を認めた.集積部位中の早期相における最大SUV値の中央値生57(2.6-12.68).検討項目1として集積病変数とIgG値の相関係数はO.770IgG4値との相関係数は0.812集積病変が膵1か所の症例ではlgG中央値1495mg/d1IgG4の中央値は135mg/d12病変以上の症例はIgG中央値2072mg/dlIgG4中央値448mg/d1IgGIgG4ともに2病変以上の症例が有意に高値であった.検討項目2としてSUV値とIgG値の相関係数は0.696IgG4値との相関係数は0.705.検討した相関についてはいずれも強い相関関係が示された.【結語1AIPにおけるPET/CTは膵外病変の検索とともにIgG値.IgG4値だけでなくSUV値も疾患活動牲を反映するものと考えられた. |
索引用語 |
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