セッション情報 一般演題(口演)

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O-106 High resolution manometryを用いた高齢者食道運動機能の検討

演者
共同演者
抄録 【目的】高齢になるに従い食道運動機能は低下すると考えられているが一定の見解は得られていない。高齢者ではGERDを合併しやすく逆流の結果として食道運動機能の低下をきたしている可能性も考えられる.今回我々はhigh resolution ma・no皿etryを用いて加齢の食道運動機能に及ぼす影響を検討した.【方法1対象は胸やけや嚥下障害などを認めない65歳以上の健常高齢者20例(平均年齢76.1±4.4歳)と40歳以下の健常若年者20例(平均年齢34.7±6.5歳)である.食道運動機能は21チャンネルのサイドホールを有するカテーテルを使用しi㎡used catheter法により測定した.食道内圧の測定はカテーテル固定後10分後より開始したLES圧は測定開始後5-10分の平均のLES圧とした.食道体部運動は30秒間隔で10回水5mlを嚥下させ出現する一次蠕動波の出現率蠕動の強さは指定した部位における基準値以上の圧を認める領域のvolume(mmHg・Icm・sec)を算出できる解析機能(contractile integral)を用いOmmHg以上のdistal CI(DCI)を評価した.また20秒間隔で5回.食道中部に20mlの空気を注入し出現する二次蠕動波の出現率蠕動の強さは一次蠕動波同様DCIで評価した.【威績ILES圧は高齢者と若年者で差がみられなかった.(高齢者平均10.9mmHg若年者平均976mmHg).一次蠕動波の出現率DCIは両群口で差がみられなかった(一次蠕動波出現率:高齢者平均82%若年者平均78%t一次蠕動波DCI:高齢者平均1207mmHg・sec・’・cm若年者平均1173mmHg・sec・cm).二次蠕動波出蔑率は高齢者で有意な低下を認めるが(高齢者平均31%。若年者平均70%P=0.0012)二次蠕動波DCIは両群間で差がみられなかった(高齢者平均1196mmHg・sec・cm若年者平均1109皿mHg・sec・cm).1結論】健常高齢者の食道運動機能は保たれており高齢者GERD患者でみられる食道運動機能低下は逆流の結果生じた可能性がある.
索引用語