セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-107 ディスペプシア症状を有する胃食道逆流症患者における生活習慣と生活指導の実態(LEGEND study)

演者
共同演者
抄録 【目的】生活習慣の中には胃食道逆流症(GERD)の原因となるものがあるがその変更や中止が症状改善.につながるというエビデンスは少ない.そこで全国1611施設においてディスペプシア(FD>症状を有するGERDと診断されランソプラゾール(LPZ)が投与された患者(登録例:14965例有効性解析対象例:12653例)を対象に生活習慣とそれを踏まえた生活指導の実態を明らかにするとともに生活指導の有無別に自覚症状改善効果を比較検討した.【方法】LEGEND studyの有効性解析対象例(12653例)を対象に患者問診票を用いて投与開始時の生活習慣(11項目)を調査し各生活習慣を踏まえた生活指導の実施割合を算出した.またt生活指導の有無別e: LPZ投与4週後の自覚症状(胸やけ可聴、食後のもたれ感早期飽満感心窩部痛心窩部灼熱感上部膨満感悪心・嘔吐げっぷ)改善度(消失+改善の頻度)を算出した.【結果】LPZ投与開始時の生活習慣としては「ストレスを感じている(45.6%)」「甘いものを少なくとも2-3日に1回以上食べる(41.1%)」「脂っこいものを少なくとも2-3日に1回以上食べる(36.1%)」「コーヒーをほとんど毎口のむ(32.9%)」が高率であった.また11項目の生活習慣を踏まえた生活指導の実施割合は3生9%~629%であった.生活指導の有無別に自覚症状改善度を比較したところ11項目中10項目の生活習慣においてLPZ投与とともに生活指導を案施したことにより4週後にいずれの自覚症状に関しても有意な改善効果が認められた.【結論】FD症状を有するGERD患者における生活習慣と生活指導の実態が明らかになった.またLPZ投与とともに生活指導を行うことで自覚症状がより改善することが示された.
索引用語