セッション情報 一般演題(口演)

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O-108 ディスペプシア症状に対するランソプラゾールの自覚症状改善効果 全国1611施設による大規模調査(LEGEND study)からのサブ解析

演者
共同演者
抄録 【目的】ディスペプシア(FD)症状(食後のもたれ感早期飽満感.心窩部痛心窩部署熱感胃性膨満感悪心・嘔吐げっぷ)のいずれかを有する胃食道逆流症(GERD)患者(登録例:14965例有効性解析対象例:12653例)を対象にランソプラゾール(LPZ)の白覚症状改善効果を検討した結果FD症状に対してLPZ投与4週後に62~73%と高い自覚症状改善度を示したそこで今回サブ解析としてローマmで定義されるFDに近似した病態の有無別にLPZのFD症状に対する改善効果を比較検討した.1方法1 LEGENDstudyの有効性解析対象例(12653例)の内「内視鏡検査でロサンゼルス分類GradeN又はM」「FD症状の程度(7症状のうち最も重い程度)が胃酸の逆流(RE)症状(胸やけ呑酸)の程度(2症状のうち最も重い程度)よりも重い」及び「FD症状の有症野晒が3ヵ月以上」のいずれの条件も満たす症例をFD条件適合例(111例)それ以外の症例をFD条件不適合例(12542例)と定義しそれぞれの患者背景と自覚症状改善度(消失+改善の頻度)を比較した.【結果】FD条件適合例と不適合例の背景を比較したところ適合例では「65歳未満」「RE症状等を主訴として来院」「BMI<25」「コーヒーをほとんど毎日のむ」の割合が高率であった.またLPZ投与24週後のFD症状の改善度を比較したところ適合例と不適合例の間で症状改善度に差は認められなかった.【結論】FD症状は多彩でt RE以外の複数の要因が絡み合った結果として引き起こされるLPZ投与はローマ皿で定義されるFDに近似した病態を有するGERD患者においてもFD症状を改善した. LPZがFD症状優位のGERD患者においても有効な治療薬であることが示唆された
索引用語