セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-110 GERDにおけるGerd Q問診票の有用性―PPI治療満足度unmet needs検出の面から

演者 岡田佐和子(慶應義塾大学医学部消化器内科)
共同演者 鈴木秀和(慶應義塾大学医学部消化器内科), 松崎潤太郎(慶應義塾大学医学部消化器内科), 福原誠一郎(慶應義塾大学医学部消化器内科), 平田賢郎(慶應義塾大学医学部消化器内科), 日比紀文(慶應義塾大学医学部消化器内科)
抄録 【目的】胃食道逆流症(GERD)はQOLを著しく低下させる疾患であり適切な診断加療が求められる.GerdQは自己評価形式のGERDの問診票の一つで本検討ではtすでにGERD診断で有用性が示されているCarlsson-Dent問診票(CDQ)と比較し日本語版GerdQの有用性を評価し治療効果t満足度との関連を検証した.i(方法1慶大病院内視鏡センターにおいて20ユ0年12月からの6か月聞で上部消化管内視鏡検査を施行された悪性疾患活動性潰瘍のない840名(20-59歳)を対象に日本語版GerdQCDQに加え.生活歴PPIを含む内服加療の有無と5段階の治療満足度からなる問診票を郵送した.一方で胸焼け・逆流症状のある1630名を対象に同様の問診票調査をウェブアンケート形式(Web)で行った.【結果1郵送調査では301名の返送があO胸焼け・逆流例の完全回答率はGerdQで97.7%CDQで86、496であった.またWeb調査では10M名からの完全回答を得た郵送WebともにGerdQスコアはCDQスコアに有意に相関し(郵送二P=0000Web:p〈O.001)男性逆流性食道炎(RE)例ではGerdQスコアはCDQ同様RE重症度と有意に相関した(GerdQ二p=0.025CDQ:p=O.OO2).郵送ではGerdQCDQともに治療満足度とスコアの相関は認めなかったがWebでは治療満足度が高いほどGerdQスコアが低値であった(p=O03).郵送ではPPI等の医師処方を受けているGERD群のうち11.0%はOTCを供用しOTC非併用群と比し有意にGerdQスコアは高値であった. Webでは医師処方薬+OTC併用例はt医師処方群の492%とさらに高率に検出された.【結論1日本語版GerdQスコアはCDQスコアと有意に相関しREの重症度も反映しておりGERDの評価に有用であるだけでなく。CDQと比較1し簡便で不十分な加療tいわゆるunrnetneedSの検出にも優れている.またunmet needsの検出にはウェブ調査のようなより客観的なアプローチが重要であると考えられた.
索引用語