セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-114 パレット腺癌の臨床病理学的特徴と内視鏡治療成績

演者 永見康明(大阪市立大学消化器内科学)
共同演者 町田浩久(大阪市立大学消化器内科学), 富永和作(大阪市立大学消化器内科学)
抄録 【目的】パレット食道癌(BC).は食道胃接合部癌に含まれ非パレット接合部癌(NB)との鑑別に迷う症例も存在する.当院では食:道癌取り扱い規約に準じ病理学的に両者を診断し内視鏡治療適応を判断している.またBCは扁平上皮下進展により範囲診断が困難なことが報告されるが病変口篭の扁平上皮のわずかな扁平隆起をもとに口側マージンを広めにとっている.ESD治療成績からBCの臨床病理学的特徴. ESDの有用性を明らかにすることを目的とする【方法】ESDを施行したSiewert l型H型の腺癌覗例を病理学的にBC15例とNB29例と診断し臨床病理学的特徴ESD治療成績を比較検討した.【成績IBC/NBの患者背景は各々男性93.3/82.8%平均年齢62.6/66.4歳LSBE13.3/0%SSBE86.7/89.7%肉眼型で隆起型が46.7/62.1%.病変径中央値18/13㎜で有鰭を鋤たのは逆流甑道炎舗4a7/13.8%裂孔ヘルニア合併93.3/4&3%木村・竹本分類で0-1以上の萎縮6.7/72L4%であった.病理学的には最長6mmの扁平上皮下進展が80/6.9%とBCに有意差がありSM浸潤が13.3/34.5%でNBにSM症例が多い傾向であったESD治療成績は一括切除率両群100%完全切除率100/93.1%でSM2の2例が深部断端陽性となった..NBに穿孔と後出血を1例ずつ認めたが保存的に軽快した.SM浸潤のため追加手術をBC/NB2例ずつ化学療法をNB2丁目追加した深達度SM1まで(BC/NB群200pm/500pm)脈管侵襲陰性を治癒切除とすると86.7/79.3回目ありこれらの症例では経過中1回/年の上部内視鏡検査を行ったが再発を認めていない(観察期間中央値623/800日間.【結論11BCでは扁平上皮下進展を多く認めたが病変口側のわずかな扇平隆起をもとに範囲診断を行い口側マージンを広めにする事で一括切除可能であった.BCでは筋板の2層化の影響か深達度がDMMまでにとどまる症例が多くこれらに対するESDによる治療成績はNB同様良貯であり有用と考えられた
索引用語