セッション情報 一般演題(口演)

タイトル

O-126 当院での腸管病変を有するクローン病に対する手術成績

演者
共同演者
抄録 【背景】クローン病では経過中に腸管病変のため手術治療が施行されることが多い.しかし残存腸管に病変が再発し頻回の手術が必要となることも少なくない.外科治療の現状をふまえたうえで治療していくことが必要である【目的】クローン病の腸管病変に対して行った手術成績より、外科治療の現状について検討する.【対象・方法】1968年~2011年7月に当院で腸管病変に対して初回手術を行ったクローン病258例について術後合併症再手術率を検討した.【結果1男性191人女性;67例t小腸型:64例小腸大腸型:167例大腸型;27例であった.手術時年齢は27歳(13-73)手術までの罹患期間は4年(O-33)であった.手術適感は狭窄199例痩孔58例刻削24例穿孔14例難風11例胃十二指腸病変6例出血6例癌合併2例であり(重複含む)待機手術233例緊急手術25例であった.術式は大腸切除136例大腸切除+狭窄形成44例小腸切除+狭窄形成33例小腸切除29例ストーマ造設12例胃十二指腸手術6例狭窄形成3斯てあった術後早期合併症は創感染32例腸閉塞12例縫合不全3例(再手術3例)腹腔内膿瘍3例tスト・一・マ陥没1例(再手術1例)腓骨神経麻痺尺骨神経麻痺消化管出血MRSA腸炎が各1例ずつに認められた.初回手術後の5年間の累積再手術率は約25%10年間では約50%であり在宅中心静脈栄養療法を必要とした症例はll例であった.【まとめ】再手術を要するような重:篤な早期合併症は少なく良好な結果であった10年後の累積再手術率は過去の報告と同程度もしくは低いが約半数の症例で再手術を受けており決して低い数字とは言えない再手術率を下げる工美を今後も続けていく必要がある.
索引用語